こんにちは。ギボンヌです。
私はかつて冷えとり健康法を実践していました。
結構がっつりと何年も、です。
「冷えとり健康法」は半身浴、足湯、靴下などの重ねばきだけでなく、食養も含まれており、価値観として存在しています。
現在は冷えとり健康法から卒業し、半身浴、足湯、靴下の重ねばきはしていません。
「冷えとりの卒業」ってあるのです。
今回は冷えとり健康法に取り組もうとする方に、この「冷えとりの卒業」ということも片隅に置いておいて欲しいので、冷えとり健康法の効果や良いところだけでなく、危険性やリスクについても、私の経験からまとめてみたいと思います。
冷えとり健康法の効果は?【ギボンヌの経験】
冷えとり健康法を実践して、私はとても元気になりましたし、救われました。
私の冷えとり健康法の経験と感じた効果についてお話ししてみたいと思います。
冷えとり健康法との出会い
冷えとり健康法を始めたのは、30代の体調不良からでした。
厄年あたりからガタガタと体調を崩し、交通事故にも遭い、仕事をしていて握力が入らなくなったり、歩いていて寝違えたり、耳鳴りなどもあり悩んでいました。
そして、夏場の職場のビル空調の冷房に震えていました。
夏でも冬でもいつも「寒い、寒い」と凍えていました。
これまで経験がなかった生理痛まで起こってしまうようになり、毎月1回、絶不調の期間があるような状態でした。
仕事はなんとか頑張っても、家に帰ったら家事をする気力もないくらい。
体調が悪いからいつもイライラしていました。
まだ30代だというのに、このままでは老後はどうなるのだろう?と不安になり、色々調べ、治療院にも通いました。
そうしながら、冷えとり健康法と出会い、試してみることにしました。
冷えとり健康法をどのくらいやったか
冷えとり健康法は、靴下の重ねばき以外は人に知られることなく、普段の生活に取り入れられるものです。
私は最初に出会ったのは、「冷えとりガールのスタイルブック(ナチュリラ別冊)」でした。
地元のおしゃれ雑貨屋さんにおかれていたのです。冷えとりソックスとともに。
こんなファッションならできなくもないかなと思ったんですよね。
なかなか楽しい本でした。
それで、2011年ごろから2018年までの7年くらいの期間冷えとり健康法を実践していました。
最初の2年ほどは片足に4枚ずつ、絹と綿の靴下を重ねる程度だったと思います。
靴のサイズを変えずに重ねられる限界だったように思います。
でも、長く冷えとりをやっていくうちに、「これはやめられないな」と思って、大きめの靴を買うようになりました。
24センチですが、25.5〜26センチのものを愛用していました。
その頃には靴下は片足に7枚ずつ、レギンスにレッグウォーマー、腹巻もしたり。
冬はレギンスは2枚重ねたり、レッグウォーマーも2枚重ねたりしていました。
職場では夏も冬も、ロングのムートンブーツでした。
糠アンカ、湯たんぽ、小豆カイロなども活用してとにかく温かくしていました。
温めても温めても寒かったのです。
小豆カイロは肩こりや首が痛い時に肩にのせて重宝していました。
徹底的に下半身を温め、保温して、上半身は薄着で平気でした。
いわゆる「頭寒足熱」ということなのですね。
この「頭寒足熱」については現在は思うことがあり別途ブログに書いていますので、ご興味があればお読みください。
冷えとりをしている間は、半身浴では長く湯船に浸かりました。
ふやけるくらい。
夜寝る時は冬は湯たんぽを布団に2個入れて寝たりしていました。
夏は1個。
そんな私でした。
書きながら自分でびっくりしています。
なかなかガッツリやってるなぁと。
何事も追求するにはガッツリやってみないとわかりませんもの、よくやったと思います。
冷えとり健康法の効果とは
私は体調不良の不安とイライラと運動不足と食べすぎと職場の冷房など、いろんな要因があって、ガチガチにカラダが冷えていました。
あのまま放っておくと、とても危険だったと思います。
冷えとり健康法のおかげで救われました。
冷えとり健康法の効果について思い返してみることにします。
①寒くなくなることで、冷房下でのストレスがなくなった。(イライラしにくくなった)
②足が温もりを取り戻した(保温状態で)
③腰回りが温もりを取り戻した(保温状態で)
④汗をかけるようになった(保温状態で)
⑤足の裏が赤ちゃんのようにすべすべふわふわになった(ギプス状態のため)
⑥心に余裕がでてきた
(これは、メンタルのセラピーや気功なども活用していたので、冷えとりだけかわかりません。)
⑦体力が保てるようになった
(寒さとイライラとで疲労していたような気がします。)
⑧安心感を持てるようになった
(温かいというだけで、安心感があるのです。)
以上のように本当にカラダも随分楽になったし、心も随分穏やかになりました。
冷えとりをしていたら生きていけそうだ!と思えるようになりました。
冷えとり健康法のめんげんとは
冷えとり健康法といえば「めんげん」ということを聞いたことがあると思います。
人によっては「毒だし」や「デトックス」といったりもしますね。
冷えとり健康法では好転反応のことを「めんげん」と呼んでいるのですが、人によっては不調のような症状がでたりすると言われています。
私は特にこの「めんげん」はありませんでした。
「それはめんげんですよ!」と言われるものがあったかもしれませんが、私は「めんげん」というものを特に意識したことはありません。
冷えとり健康法の危険性やリスクは?【ギボンヌの経験】
ここからは冷えとり健康法の危険性やリスクについても書いていきたいと思います。
冷えとり健康法をなぜ卒業したのか
冷えとり健康法に救われて元気になった私でしたが、残念なことに「冷えとりがないと生きていけない」状態になっていました。
加温または保温が必須だったのです。
なくなると不安でしかない。
完全なる「依存状態」でした。
けれどもある時、冷えとり靴下を脱ぐことになるのです。
それは2018年の夏に「ヒモトレ」に出会ったときでした。
初めて武田双鳳先生と辻敦志先生のショヒモトレ(書道×ヒモトレ)を受講したのです。
そこで、冷えとり健康法をやっていた私はこんな質問をしました。
足のヒモトレ「ワラジ巻き」のヒモを靴下の中に巻くのか、外に巻くのか?
その時に辻先生から「靴下を脱いでみたらどうか」と言われたのでした。
この日は「冷えとりとしているキチガイ」にみられないように、靴下を2枚とかにおさえていました。でも、レギンスだったり。
当時の私は夏の職場等の冷房に耐えられる気がしなかったので、ものすごい拒絶したのを覚えています。
無理!無理!ガタガタ震える日々は無理!と。
そして、それと同時に「ゴム紐症候群」について知らされることになりました。
ゴム紐症候群についてはこちらをご覧ください。ヒモトレの浜島先生がHPを管理してくださっているものです。
「ヒモトレ介護術」は浜島貫先生のご著者です。
ゴム紐症候群というのは、衣服などのゴムの継続的締め付け(キツイ緩いに関わらず)によりカラダが影響を受けているというものでした。
これには驚いたということもありますが、自分のカラダを振り返って納得するところがおおきかったです。
信用できる人からのアドバイスは一回聞いてみるのが私のいいところで。
その翌日から、靴下を脱いでみることと同時に、衣服のゴム紐を一気にやめることを試しました。
やめてみて驚きました。
不思議なことに、寒くないのです。
もちろん、寒い時は調節したりしました。
でも、かつてのレギンスやレッグウォーマーなどゴムが入っているものは使わないようにしました。
レギンスのウエストゴムは、切れるものは切ったり、抜いたりしました。
靴下とゴム紐をやめ、そのまま、私は冷え性を克服していきました。
最初の2年は、夏場の冷房に耐えられない日が、1日や2日あってロングのムートンブーツを履いたり、膝掛けを腰に巻いたり、糠アンカを使うことがありました。
けれども、年々寒くなくなったのです。
3年目の夏の職場の冷房は全く平気で、素足マンサンダルで過ごしました。
膝掛けも不要でした。
今はマンサンダルという最も裸足に近いサンダルで、年中靴下をはくこともありません。
寝る時は裸です。
ヒモトレの浜島先生はこれを「素肌寝」といいます。
素肌を感じて眠るのです。
湯たんぽなどいりません。
自分のカラダが湯たんぽのようですから。
私は、靴下やレギンス、レッグウォーマーを重ねまくっていたのが、今度は年中素足で過ごすという変化を遂げたのです。
このギャップをどう説明したらいいのでしょう。
経験した人にしかわからない現象なのですよね。
冷えとり健康法の危険性やリスクは?
冷えとり健康法は上手く活用すればとてもよいものです。
けれども、長く続けることでの危険性やリスクも知っておきたいですね。
私が感じた冷えとり健康法の危険性やリスクについてお話しします。
温めると冷えるカラダ
冷えとり健康法をやる上で、まず「温める」ということがあります。
「温める」のだけど、温めると「冷える」という問題に冷えとりをしている人がどれだけ気づいているだろうか?と思っています。
「温める」と「温まる」しかないという思い込みになっていないでしょうか?
例えば、足湯でも半身浴でも、長く浸かりすぎて温め過ぎると、カラダは冷えようとします。
「そんなことない!」と思いますか?
湯たんぽなどは、特にわかりやすいですね。
温かくは感じますが、露骨にカラダが冷えます。
朝方湯たんぽがぬるくなると寒く感じるのだとしたら、カラダは温もっていないのだと思うのですが、どう思いますか?
裸で寝ると、自分の体温で朝までホカホカです。
湯たんぽなど不要です。
湯たんぽなどで温めすぎることで、自家発熱しようとするカラダの力があるのに、センサーが温かいと判断して迷わせてしまうのではないか?と私は見ています。
「寒さを感じる」からカラダは体温をあげようとし、温まるのです。
冷えとりをすることで、季節ごとの気温の変化に鈍感になってしまってはいないでしょうか?
寒い時に「寒い」と感じること「冷たい」と感じることはとても大切なことです。
足指が退化する
靴下を重ねることで足の裏はふわふわの赤ちゃんのようにらなりました。
単純な私はそれを喜んでいたわけですが、マジマジと観察してみると、そう喜んでもいられないことに気付きました。
私の足指は弱々しくなり、土踏まずがぼやけ、アーチは潰れ、浮指になり、外反母趾、開張足、爪は巻き爪になって肥厚化してしまっていたのです。
踏ん張ることができない足になっていたのです。
足指でバランスが取れなくなった私のカラダは、どんどん傾いていました。
それに合わせて足も歪んだり、色んなところに痛みが出たり、頭が痛くなったりしていました。
足の骨は片足に28個、両足で56個あります。
その骨たちは冷えとり靴下で固められ自由に動けずにいたのです。
「冷えとり靴下を重ねることはまるでギプスのようだ」と思って、自分の変わり果てた足をみて震えたのを覚えています。
おばあちゃんのような足になっていたのですから。
これが実際の当時の私の足です。
足首はこんなに曲がってしまっていました。
回復してきた頃の足です。
冷えとり靴下を常に重ねていると、あまり自分の足が目に入らなくなるので、退化していても気づかないのです。
私はこれを回復させるために靴をやめてマンサンダルになっていきました。
2020年からは魔女トレで毎日足をほぐしています。
それで、やっと足が回復してきました。
ここまで徹底的にやらないと回復できなかったのです。
年中マンサンダルで過ごすことは人によってはキチガイのように見られますけれど、私にとってはそう思われても平気なほどに真剣に取り組んでいました。
退化したものを取り返すことは至難の業です。
私と同じことをできる人はそういないと思いますから。
そして私はこの足の退化は背骨とも繋がると思っています。
足の56個の骨たちが一塊のようにギプスで固められると、カラダも動かなくなるのです。
足とカラダは別々のものではなく、ひとつながりです。
足をギプスのように固めてカラダだけ自由に動ける、ということはありません。
現在の私はカラダ全身が本来の動きを取り戻しつつあるので痛感しているところです。
冷えとりをやっていて、足指が地に付かなくなって、腰が曲がって平たい寝床に仰向けで寝ることができなくなるところまでいくと、回復させるのはさらに厳しくなります。
冷えとり靴下のギプスは永遠に続けるものではないと思います。
自分の足、カラダを時折観察することと、客観的にみてもらえる機会を持つことが大切だと思います。
ゴム紐症候群
冷えとり靴下やレッグウォーマー、レギンス、腹巻などは、全体的に優しくゴムやストレッチが入っていたりします。(※入っていないものも多くあります)
キツくないからとても楽なのです。
けれど、それが危険なところなのです。
カラダはその継続的な締め付けを感じ続けています。
ゴム紐を止めるだけで私は冷え性が改善されていったので、冷えとりをやって、靴下やレギンス、レッグウォーマーで温めることは、同時にゴム紐症候群でカラダが温まりにくくなるというブレーキを踏んでいるように思えてなりません。
冷えとりをするなら、足袋とか、ゴムのない衣類など、工夫してみると、ブレーキが外せて効果的なのではないかと思います。
私は衣類のゴム紐をやめたことで、冷えとりをしていてもずっと改善されなかった肩こりや首コリはなくなりました。
時折りおこる頭痛もほとんどなくなりました。
痛み止めを飲んでいた時が遠い昔のようです。
ゴムをやめるだけならお金もかからないです。
ソックスや、レギンスやレッグウォーマーに大枚をはたいていたことがアホらしく思えるくらいです。
冷えとり健康法で靴下やレギンス、レッグウォーマーを重ねることを継続的に続けることで、ゴム紐症候群になってしまっては、せっかくやっていてももったいないです。
「めんげん」と思っているのは、もしかしたらゴム紐症候群なのではないか?とすら思えてなりません。
おわりに
今回は冷えとり健康法について私の経験を踏まえて、役に立ったこと、救われたこと、効果があったこと、またそれとは逆の危険性、リスクについてまとめました。
冷えとり健康法は一時的にとても役立つものだと思っています。
私自身、かなり元気を取り戻し、かなり救われました。
けれど、盲目的に長く続けることはカラダの自律神経を狂わせ、感覚が鈍くなったり、カラダが退化してしまう危険性がある事を理解して実践していく必要があると私は思っています。
なぜなら、私は長期にわたる冷えとり靴下の重ねばきによって退化した足を取り戻すのに生半可な取り組みなどでは足りなかったからです。(キチガイと思われるくらいに取り組んで、やっとなんとかなりそうになってきました)
ですから、そうなってしまってからでは、人によっては取り返しがつかないかもしれません。
世の中には色んな意見が必要です。
これは私の一つの経験からの意見として書かせていただきました。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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