こんにちは。ギボンヌです。
外反母趾で悩んでいる人、外反母趾だけど無自覚の人、多いと思います。
私も外反母趾を改善するためにどうすればいいか悩んでいました。
いや、正確には、外反母趾とそれに付随する扁平足や開張足や巻き爪、それにX脚や骨盤後傾やストレートネック…つまりこのカラダ(全身)をどうすれば良くしていけるのか、と色々調べては試していました。
色々と試してきて、現在は外反母趾も改善されています。
「○○で外反母趾は治りますか?」
と聞かれることが多いです。
けれども私は何か一つで改善したとは思いません。
私の外反母趾は改善したけど、その人の外反母趾が改善するかどうかはなんとも言えませんし、簡単に治るとも言えません。
私の経験は二言三言ではとても答えられないということもあり、一度まとめてみることにしました。
外反母趾の爪が靴に当たって、痛くて歩くことすら苦痛だった私が、外反母趾の改善のためにやってきた治し方や、防ぐ方法と、私が改善してきたなかで感じた外反母趾の原因について書きました。
長々と…でも、これが私の中の真実だから仕方ありません。
簡単に治したい人はこれを読んだらガッカリしてしまうでしょう。
外反母趾の爪が痛い!軽度でも放置すると怖い〜治し方と防ぐ方法は?
まずは私の外反母趾についてどんな状態だったかをお話します。
外反母趾の爪が痛い!
私は30代にカラダの不調を感じてから、カラダのことを見直してきたのですが。
40歳を過ぎてから自分が外反母趾だったことに気付きました。
まったく無自覚だったのです。
セラピストの友達に全身の立ち姿を撮ってもらった時に親指が完全に浮いていることを指摘されて初めて気づきました。
それまでも、高校生くらいからシューズに親指の爪が当たって痛いとは思っていました。
けれどそれは、生まれつき爪が上に向いて生えているからだと思っていました。
が、違いました。
外反母趾で、親指が浮き指になっていたことと、外反母趾で巻き爪にもなり、爪が上向きに生えるようになってきていたことが痛みの理由でした。
外反母趾の爪が痛い!軽度でも放置すると怖い
30代になってからは酷い冷え性だったので冷えとり健康法をしていました。
靴下を重ねて大きめの靴を履いていたため、親指の爪が靴に当たって痛むことから回避されてますます見逃してしまっていました。
ある時、ご助言をいただいて(現在カラダを診てもらっている先生から)冷えとり健康法の靴下を、重ねるのをキッパリとやめたタイミングがありました。
冷えとり靴下を脱いで裸足になった時の私の足は、老人のそれのようで血行も悪く青白くて、ヨボヨボの弱々しい姿でした。
けれども、その時は自分の足を目の当たりにしていてもそれほど弱りきっているとは思っていませんでした。
外反母趾だとも思っていませんでした。
比較がないからそれを正常だと思っていたのですね。
これは外反母趾の人は大半がそうじゃないかと思います。
とても怖いことですが、これはよくある落とし穴だと思います。
今、改めて写真を見直してみると、とても恐ろしいと感じます。
あの時、冷えとり健康法の靴下を脱いで自分の足と向き合ってゆく事を選んでいなければと思うと。
今もあのまま外反母趾で、開張足で扁平足で浮指で巻き爪の弱り切った足のまま、踏ん張りもきかなくなり、カラダを保てなくなり、日々の生活への活力を持てなくなっていたのではないかと思って震えます。
今はおかげさまでめちゃくちゃ元気です。
外反母趾の悪化に気づかず放置してしまった
体調不良を改善するために始めた冷えとり健康法でしたが、重ねた靴下はまるでギプスのようでした。
ですから、足、足指をしっかりと動かせる、使える状態ではありませんでした。
むしろ、足指の存在すら意識から消えていたように思いますし、足が一枚板のように無意識に捉えていたように思います。(両足で56個もの骨でできているのに!)
いつも足が疲れているし、冷えているし(冷えとり健康法をしてるのに!)、腰も痛いし、肩も凝るし、頭は痛いし。
足がギプスで自由に動けないで、カラダの他の部分が足の運動の肩代わりするので、疲れてしまっても無理はありません。
しかも、カラダは連動していますから、足が動かない状態に縛ってしまうと、自ずと全身も動きにくくなってしまいます。
悪循環というやつですね。
冷えとりソックスは何年もの間お風呂以外はずっと履いているような状態でしたから、自分の足が目に入るタイミングはとても少なくなっていました。
外反母趾によって巻き爪になって、さらに爪が分厚くなり黄ばんでいたことにすら気づかずに放置してきてしまったのです。
梅田のグランフロントで一歩も歩けない
ハイキングに行ってもトレッキングシューズを履くと痛くて歩けなくなりました。
下山まで耐えられる自信がなくなりました。
低山でも、下山したらサンダルに履き替えねば歩けませんでした。
そうしているうちに、スニーカーを履いてもモートン病の激痛が発症するようになりました。
モートン病は爪先立ちをすると、脳天まで電撃のように突き抜ける激痛が起こるのです。
梅田のグランフロントで友達とショッピングをしていたら突然一歩も歩けなくなってしまいました。
とにかく痛くて靴すら履けません。
梅田のグランフロントで裸足になって歩きました。
それから、ランニングシューズも、スニーカーも、パンプスも、コンフォートシューズに至るまで、痛くなく履いて歩ける靴がなくなってしまいました。
外反母趾の爪が痛い!軽度でも放置すると怖い〜治し方と防ぐ工夫
これだけ悩みがあっても、私の外反母趾は見た目は軽度だと思います。
骨の変形はそんなにないと思います。
けれども、外反母趾に巻き爪に、モートン病も併発してしまい、この先歳を重ねて元気に歩いて生きていけるとは思えない状況になっていました。
こんなにボロボロのカラダになってしまって、まさにどうしたらいいのかわからず、八方塞がりのような気持ちでした。
とても絶望しましたが、お陰で「何としても自分でカラダを改善して、元気に歩ける老後にしてゆこう!」と決意することができました。
「自分で改善する!」と決めることはとても大切なことです。
かくして、私はカラダの改善に取り組むようになったわけです。
ここからは外反母趾の改善のために大切だと思ったことをお話します。
自分の足(カラダ)を観察する事
カラダの改善のために色んなことを試しましたが、実は偶然改善された事もあったりします。
狙わずに偶然改善された場合には、特にそれで改善に繋がったかどうかは分かりにくいです。
頑張っていないことで改善につながったりするからです。
けれども、改善されることは日々の取組みに光が差しますから、自分の足とカラダを観察することはとても大切です。
自分の目で見て、触って、感じることなしに勝手に改善されていくことを期待しても、とても確率が低いと思います。
外反母趾の改善の過程で、私のガチガチにかたまった足はとても柔らかくふわふわになっていったので、見た目だけではなく、触った感じも覚えておきましよう。
自分の足(カラダ)を記録する事
外反母趾の改善のためにやっておきたいことは写真などで記録することです。
できれば、全身の写真などは自分以外の人に写真を撮ってもらうことがお勧めです。
自分で撮るといい感じに修正しようと意識が入ってしまうのです。
自分以外の人に撮ってもらうことや、見てもらうことはとても大切です。
通っている信頼できるセラピストがいるなら、フィードバックをもらえるように頼んでおくのもいいと思います。
足の記録は立った状態で撮るようにするなど、比較できる状態を決めておくといいと思います。
こまめに撮って、ファイルに保存しておきましょう。
私の場合は、こまめに写真を撮っていたお陰で、自分の足やカラダの変化に気づくことができました、
自分のカラダの変化にとても驚きました。
足もカラダも、たとえ大きな変化をしたとしても、自分ではその変化がわかりにくいものだったりします。
なぜかというと、過去のことは忘れてしまうからです。
自分がその足の姿を記憶から忘れても写真はそのままを残してくれます。
写真を並べてみれば変化は歴然です。
そして、それは維持継続するモチベーションにも繋がります。
私の外反母趾の記録写真
それでは、私がやってきたことでの外反母趾の変化を記録した写真をご覧ください。
この頃は足の血行も悪く浮腫んでいます。爪は肥厚爪で分厚くてカスカスしています。
親指が浮いていることをセラピストである友人に指摘されて初めて認識しました。完全に浮いているのに、本人は着いていると思っているのです。
足の改善のためにマンサンダルを導入した。かなり親指の巻き爪もひどいですね。
外反母趾の改善と巻き爪の改善がみえてきました。
こうしてみると、同じ人(私)の足とは思えないくらいに変化しています。
外反母趾のことを意識に入れつつ、カラダを整えることを色々とやってきた結果、ここまでの変化がありました、
2021年10月の様子です。
爪が巻かなくなって薄くなってきたので、靴を履いた時に靴に当たって痛いということがなくなってきました。
靴に穴を開けるほどの親指の爪だったのに。
外反母趾の爪が痛い!治し方と防ぐ方法
ここからは私が外反母趾の改善のためにやってきた自分での治し方と防ぐ方法についてお話します。
足だけじゃないカラダ全身の治療が必須
私の外反母趾は「足だけがそうなった」というものではありませんでした。
X脚やストレートネック、骨盤の後傾やカラダの捩れも私の外反母趾に繋がるものだったと感じています。
足は全身の写し鏡のようです。
偶然始めたヒモトレ
私は外反母趾に気づくまえから体調が悪く、冷えとり健康法をしていたほどなので、ずっとカラダの探求をしていました。
その中で、「ヒモトレ」に出会いました。
ヒモトレについては記事を書いているので詳細はこちらを参考になさってください。
ヒモトレに出会ってから、最初の2ヶ月くらい、「へそヒモ」と「タスキ」をしていました。
(この時は長いドクターコートを着ていましたが、今はカラダを考えて自作の貫頭衣ベースの作業着をきています)
そのあとの2ヶ月くらいは「ヒモパン 」をしていました。
私はヒモトレの体感がすごくわかりにくい人だったので、とりあえず巻いてみていました。
それで、「ヒモパン 」2ヶ月やっあたとにセラピストである友人に撮ってもらった写真を見てきづきました。
X脚が改善されていたのです。
実は、X脚という自覚はありませんでした。
改善されてみて初めて過去の写真の自分の脚の気持ち悪さに気づいたのです。
その写真がこちらです。
ほぼ1年後 マンサンダル、脱ゴム、つじ鍼灸院での治療もあっての変化。
変化がわかりますか?
外反母趾、浮指は足先だけのことではなかったのです。
X脚と足首の回外、浮指、外反母趾、巻き爪、それに骨盤の後傾と、ストレートネックは全て繋がっているとその時に感じました。
ちなみに、ヒモトレで足指ヒモで外反母趾が改善されたという例も見たことはありますが、私は足指ヒモはほとんど巻いていません。
のちにでてくるマンサンダルで裸足に近い生活をしていたせいか、足のことばかり考えて生きていたせいか、足指ヒモは私には過剰に感じられてしまったのです。
ヒモトレは「これを巻けばこうなる」というものではありません。
人によっても、同じ人でもその時々で違います。
日常的に靴を履いている人には足指ヒモは存在感が浮き彫りになっていいかもしれませんから一度足指ヒモもお試しください。
このあと出てくるマンサンダルも、ヒモトレのエッセンスが入っていますから、ある意味常にヒモトレ状態だったりします。
全身の使い方と歩き方を見直す(マンサンダルと裸足)
外反母趾とそれに付随する巻き爪やモートン病によって合う靴がなくなってしまった私は、その後、地下足袋やビブラムファイブフィンガーなど色んな履き物を試します。
そんな中、Twitterで異彩放っていたのがマンサンダルの生みの親manさん(坂田満さん)でした。
マンサンダルについてはこちらに記事にしていますので参考になさってください。
外反母趾、扁平足、開張足、モートン病など不具合だらけの私がカラダを取り戻すにはコレしかないと思いました。
けれども、私がマンサンダルに出会ってから作るまでに半年ほどの時間が過ぎました。
マンサンダルは手作りのサンダルで、当時は作り方も明確に公開されていなかったためでした。(現在は明確に公開されています。)
マンサンダルを作ってからは、そのペラペラのゆるゆるのサンダルで歩いたり走ったりして過ごしました。
それは自分のカラダと向き合う時間でした。
靴のように歩いたり走ったりするとマンサンダルは乗りこなせません。
裸足のように歩いたり走ったりしなくては乗れないですし、足を痛めたり、ひどい筋肉痛になったりします。
だからマンサンダルからおりて裸足からも学びました。
裸足になると、足の骨全部をフル稼働するくらいの感覚でないとガレたアスファルトなんてとても歩けません。
全身で衝撃を吸収するような感じです。
そんなこんなでやっとマンサンダルを乗りこなせるようになってきました。
そうなるまでに3年半ほどかかっています。
全身が解れてくるのにすごく時間がかかりました。
マンサンダルはフラットのペラペラソールで最も裸足に近い履き物だと思います。
カラダの動きはシューズの時とは全く違ったモノになりました。
これまで動いていなかったところが動き出すのです。
ソールにまっすぐに乗れずに靴の踵の外側だけが削れたりしていた私でしたが、足首の回外も改善されていきました。
現在は冠婚葬祭のパンプスもシャキッと履けますが、普段はほとんどマンサンダルです。
つじ鍼灸院で全身の使い方と歩き方を見直す
ヒモトレに講座として出会ったのは武田双鳳先生とつじ鍼灸院の辻先生のショヒモトレでした。
私はその時からつじ鍼灸院でカラダを診てもらうようになりました。
これを書いている時までで5年くらいお世話になっています。
辻先生は治療とともにご指導を受けています。
毎度のように言われていたことは足と膝の向き。
立ちしゃがみの仕方や普段の動作についてです。
私は歩く時に膝より足が外を向く癖がありました。
今となってはそれこそが外反母趾を強固にしていたと思います。
辻先生の治療とご指導のおかげで随分と足と膝がまっすぐになるような癖の上書きが進んできました。
これによって、
日常の動きを確認していくことの大切さを知りました。
これまで私は、カラダのために沢山の治療院に通いました。
やっと、たどり着いたのが辻先生のところでした。
2022年にはさらに足首の回外が改善されました。
辻先生のヒモトレ講座での一言が衝撃でした。
普段私が椅子に座ってやってしまう足癖のような座り方をやってみせて、
「コレね、捻挫してますから」
と言ったのです。
私の足首の回外は無自覚でしたけれど、捻挫してたんですよね。
日々の習慣、癖で。
これも治療と癖の上書きとマンサンダルとで改善していけたのだと思います。
こんな歪んだ足首で走ったら痛めても無理はないと思いますし、捻れを生んで外反母趾などにもなりやすいだろうと思います。
しっかりとカラダを見る目を持った治療家に出会うことは必須だと思っています。
頑張って探し出してくださいね。
全身の衣服を見直す(ゴム紐症候群)
私はヒモトレに出会ってから、浜島先生のTwitterをみたり、辻先生の助言もありゴム紐の衣類をやめました。
ゴム紐症候群についてはこちらをお読みください。
ゴム紐なんて関係ないと思われると思います。
けれども、私はつじ鍼灸院で治療を受けてカラダが素直さを取り戻してくれるためにも、ゴム紐の影響を取り除きたいと思いました。
外反母趾…足は、全身を写していると思っていたからです。
私は衣服のゴム紐をやめてから、脇腹がすごくスッキリしました。
だんだん腹になっていましたし、上半身デブ状態で、手足だけが細い人でした。
冷え性もゴムのせいだったのではないかと思っています。
それほどゴム紐はカラダに影響を与えているのだと知りました。
呼吸の浅さや、肩こりなども改善されていきました。
時折起こる胸の苦しさようなのもなくなりました。
ストレッチ素材のピチピチのパンツとかレギンスもゴム紐と同様で、カラダの動きを阻害するしているようです。
レギンスやストレッチパンツをやめてカラダがスムーズに動きやすくなってきたと思います。
西園先生の魔女トレに出会った
外反母趾の改善に極め付けは「魔女トレ」でした。
私は魔女トレが大好きです。
魔女トレについてはこちらを参考になさってください。
魔女トレをやり出して驚いたことは、足がすごく柔らかくなったことです。
私の足指は背屈も底屈も固くてガチガチでした。
マンサンダルで過ごしてきて少しは改善されていたとはいえ、ガチガチでした。
シューズを履いているよりはマシとはいえ、凝り固まった足(カラダ)は、動きやすい環境を整えてやっても、勝手に動き出すわけではないようです。
魔女トレをやりだして、まるで一枚岩のようだった私の足は、足の骨たちがそれぞれ別の個性があるように動き出しました。
半年間毎日続けることをやったので、それなりに時間をかけています。
それでも、ここまで足が解れて動けるようなったことは驚きです。
40代でも、まだ間に合いました。
固まってしまった外反母趾の足を改善するには固まったままでは無理ですね。
動ける環境を整えることと、日々のリハビリが必要でした。
魔女トレは書籍がでています。
丁寧な解説と美しい写真で私にとってはバイブルのように大切にしています。
おわりに
今回は私が外反母趾を改善してきた方法と外反母趾になる原因について思っていることを書きました。
「外反母趾は○○で治りますか?」
と聞かれると、スッキリと答えられないのは、お気づきの通り、外反母趾の改善はカラダ全身のことを良くしようと取り組んできた副産物にすぎないからです。
カラダのために40代の私はこれまでに本当に色んな事に出会い、取り組んでは取捨選択してきました。
ここに書いている事以外も通過してきてのことです。
「自分で治す!」と決めた人はやり方を自分でちゃんと見つけ出して治します。
もっと簡単な方法で改善できる人もきっといるでしょう。
私は嘘はつけないので、私がやってきたことを、全部書きました。
簡単には治らないのか、とめげるひともいるかもしれませんが、役立ててくれる人が1人でもいたら嬉しいなと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます。
巻き爪、嵌入爪についてのギボンヌの経験についてはこちらをご覧ください。
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