奥歯の被せ物の種類を比較!セラミックやジルコニアで後悔しないのか?

歯科

こんにちは。ギボンヌです。

最近、奥歯の治療の種類材質選びに相談される事がこれまでより多くなりました。

私は院内の歯科技工士です。

入れ歯も差し歯も作ります。

相談の内容で多いのは、歯科医院で被せ物を提示される際に、自費しか選びにくい空気があることや、選択肢が少ないことや、歯科医院がお金の回収にピリピリしているということが多いです。

(相談してもないのに治療のついでのようにマウスピース矯正を勧めてこられたというのもあったりしますが…)

例えば、保険の銀歯(金銀パラジウム合金)か?オールセラミックか?を次までに決めて、前金を持ってきて、書面にサインするように言われるとか。

歯科の経営もなかなか厳しいのは分かるのですが、あからさまに「お金の回収」に必死なのが患者さんに伝わってしまっているようです。

私は院内の歯科技工士なので、その感覚もわかります。

なぜ意図して選択肢を少なくしているのかも、分かる気がします。

そんなお金」のことを一旦取っ払って、本当に患者さん自身が自分にとってどの素材がいいかを考える上で色んな情報を知ってもらえるといいなぁと思います。

今回は奥歯の被せ物の種類の比較と、セラミックやジルコニアは本当に後悔しないのか?についてと、技工士だから知る裏話もまとめてみたいと思います。

ちなみに、私は奥歯にセラミックを入れて後悔した人です。

全く他人事ではないのです。

入れた人にしかわからない苦しみってあるので、歯科技工士目線患者目線のどちらも合わせて書こうと思います。

奥歯の被せ物の種類を比較してみよう!

まずは、奥歯の被せ物の種類について紹介していきましょう。

銀歯(金銀パラジウム合金)【保険適応】

保険適応の銀色の金属(金銀パラジウム合金)でできた被せ物です。

手書きのイラストです

カラダに害が少ないだろうという金属として金銀パラジウム合金は保険適応になっています。

ガルバニー電流や金属アレルギーを考えると無害とは言えません。

しかしながら、保険で治療を受ける範囲では悪いものとはいえません。

かつてはそんなに高い金属ではなかったパラジウムですが、2021年現在は高騰しており、2500円/gという高価なものになっています。

大臼歯なら、2gこえることもあるので、材料費だけで5000円ということになりますね。

保険適応としては完全に破綻しています。

今の状況で、パラジウムで治療してくれる歯科医院は良心的とも思えるくらいです。

そんな状況ですから、保険適応の金銀パラジウム合金を使っていない歯科医院もたびたび見受けられます。

私がみたところ、ニッケル合金は昔から多かったですが、最近多いのは銀の含有が多い感じの謎の金属です。

謎の金属入れられてても患者さんは入れて仕舞えばわからないですね。

怖い裏話でした。

レジン前装冠【小臼歯保険適応】

レジン前装冠は金銀パラジウム合金の裏装クラウンにハードレジンを前装したものです。

下顎の臼歯では、やる意味がない

保険適応で前歯を入れる場合はこのタイプです。

レジン前装冠に使用するハードレジン(白い部分)は噛む強さには耐えられないため、噛み合う部分は金属で作られています。

ハードレジンは金属より歯垢や歯石がつきやすい素材です。 

歯磨きがあまりできない場合にコテコテに歯垢や歯石がついてしまうことがあります。

経年で変色も起こります。

昔の素材よりはマシにはなりましたが、少しずつ黄ばんできます。

歯磨きで擦り減ります。

臼歯では、小臼歯のみ保険適応です。

大臼歯では意味がないのでやることはありません。

上の臼歯は噛み合わせ面が見えないので有効ですが、下の臼歯は噛み合わせ面が金属になるし、側面を白いハードレジンにしたところで頬で隠れてあまり見えないので意味がありません。

あるとしたら、歯科医院の立場からで、パラジウム合金を節約できるということくらいです。

2023年ではレジン前装冠は小臼歯に使われることはかなり少なくなっています。

チタン【大臼歯保険適応】

2020年に大臼歯に保険適応になりました。

チタン合金(純チタン2種)を鋳造した被せ物です。

生体親和性があり金属アレルギーの場合にも対応します。

強度があるので、厚みが取れない場合にも薄く作れるので、奥歯がすり減ってズルズルの患者さんに良さそうです。

良さそう、、というのは、まだウチでは対応していませんし、周りでも「やってるよ!」という人がいないのでわかりません。

チタンといえば、火花が飛ぶことがよく知られていますよね。

扱いにくさはあると予測して手を出していない人が多い感じがしています。

また聞きした感じだと、調整が難しいので、調整しなくていいように、あまり噛んでないように仕上げているとか、、。

鋳造の場合は技術によって身体親和性の安定性がまだ不安がありそうです。

個人的にはまだ、2021年時点では手を出そうと思えない素材です。

CAD/CAMチタンは生体親和性も高く安定性が高いようですが、こちらは保険適応ではなく自費になります。

ゴールド(金合金)【自費】

金合金で作った被せ物です。 

ゴールド(金)は歯と同じような硬さで、噛み合わせでそれなりに削れてくれます。

ピアスに穴を開けるときに18Kのポストを使ったりするくらいなので、生体親和性が他の金属に比べて高めの金属です。

金属アレルギーでゴールドも無理という場合には使えません。

小臼歯に入れると、笑ったときに金属の色が見えるので、白い方がいい場合は向きません。

白っぽい金合金もあるのでキンキラキンとは限りません。

CAD/CAMハイブリッドセラミック【一部保険適応】

CAD/CAMで削り出したハイブリッドセラミックです。

単色です。

小臼歯と、条件付きで第一大臼歯に保険適応します。

ハイブリッドセラミックは耐摩耗性は歯より強いです。

耐衝撃性は金属やセラミック、ジルコニアのように強くないので、衝撃で割れることがあります。

硬いものを食べたり、歯軋りなどでも割れやすいです。

ハードレジンよりは歯垢や歯石は付きにくいです。

変色もしにくいです。

ハイブリッドセラミックの保険適応については、歯科医院がCAD/CAMハイブリッド作っている歯科技工所を指定すると保険適応でできるという縛りがあります。

パラジウムが高騰した為に、CAD/CAMハイブリッドセラミックが少しずつ保険適応になり範囲を広げていきました。

ですが、CAD/CAMハイブリッドセラミックは技工料金がそれなりに高い為、保険のパラジウムのクラウンに取って代わるところまではいかないようです。

なぜなら、ハイブリッドセラミックは割れることがあるためです。

「割れた」という言葉は、患者さんも嫌いますが、歯科医師も嫌います。

「割れる」と面倒なので、臼歯では扱いたくないと思っている先生も多いと思います。

ハイブリッドセラミック【自費】

歯科技工士が手盛りで作製するハイブリッドセラミックです。

こちらは多色盛りが可能です。 

奥歯で多色盛りを希望する人はすくないですが。

それ以外は上記のCAD/CAMハイブリッドセラミックと変わりありません。

自費にする利点は色が患者さんの歯の色に合わせられたり、希望の色にできるということです。

噛み込みがキツい場合には金属と合わせて作ることができます。

メタルボンドセラミック【自費】

メタルボンドセラミックは金属に七宝焼のようにセラミックを焼き付けて作ります。

使う金属によっては、歯茎との境目が黒くなってきたり、影がついたりします。

金属をハイプレシャス(黄金色)にしたり、縁をセラミックで作ったりすることで黒くならないような対応もできます。

歯より耐摩耗性はかなり強いです。

ネット上では「天然歯よりわずかに硬い」と書かれている歯科医院さんも多いですが。

「わずか」ではないです。

完全に天然歯はセラミックに削られてしまいます。

瀬戸物の裏で包丁を研いだりしますよね。

セラミックは瀬戸物ですから、金属を削るくらい強いということです。

そんなイメージを持っておいてください。

耐衝撃性はハイブリッドセラミックよりは強いですが、割れることもあります。

奥歯ではそうそう割れることはないと思います。

歯垢や歯石はハイブリッドセラミックよりつきにくいです。

変色はほとんどしません。

オールセラミック【自費】

CAD/CAMで削り出したセラミックのキャップにセラミックを焼き付けて製作します。

金属がないので、歯にとても似ていて仕上がりが自然ぽいです。

メタルボンドと同じで歯より耐摩耗性はかなり強いです。

耐衝撃性はメタルボンドよりは弱いと言われますが、かなり強いので臼歯で割れることは少ないでしょう。

歯垢や歯石はハイブリッドセラミックよりは付きにくいです。

変色はほとんどしません。

2023年では、オールセラミックはすくなくなり、以下に紹介するジルコニアが多く選ばれている傾向があります。

ジルコニア【自費】

CAD/CAMで削り出したジルコニアセラミックに色を焼きつけて調整します。

オールセラミックと同じく、金属がないので自然ぽい仕上がりですが単色です。

メタルボンドやオールセラミックより耐摩耗性が強いです。

耐衝撃性もメタルボンドやオールセラミックより強く、かなり強いので割れることはないと思われます。

ダイヤモンドのような硬さのイメージですね。

歯垢や歯石はハイブリッドセラミックより付きにくいです。

変色はほとんどしません。

奥歯の被せ物の種類を比較!セラミックやジルコニアで後悔しないのか?

ここまでは奥歯の被せ物の種類について書きました。

ほかにもありますが、一般的にはこのくらいです。

ここまで見ていくと、どうでしょう?

後半のオールセラミックやジルコニアに惹かれる人が多いと思います。

値段的なことを考えなければ。

自費の中でもオールセラミックやジルコニアは1本のお値段が10万前後と、それなりに高いですよね。

医院としてもこの2つ、とくにジルコニアはオシだと思います。

仕上がりが綺麗で患者さんに喜んでもらえるし、セットしたあとも割れることもほとんどない

その上、治療の手間としても楽な上に、稼げるのですから。

さてさて、お値段が高いこと以外にデメリットがないように思えるセラミック系の被せ物ですが。

私はこのセラミック系の被せ物は少し冷静なって考えた方がいいと思っています。

セラミックとジルコニアの怖さとは?

私はセラミックを専門にしていた時期があって、当時はセラミックが大好きでした。

虫歯っ子だったので、24歳くらいのときに奥歯の虫歯にセラミックを自分で作ってドクターにセットしてもらいました。

割れる気配もないし、汚れにくいし、白いし(上顎の第二大臼歯なのでよほど大きな口を開けないと見えませんが)ご機嫌です。

しかしながら、セラミックって、問題が起こるのはかなり時間が経ってからなんです。

20年が過ぎて少々辛い思いをしました。

すごい後悔したけど、時すでに遅しでした。

セラミックは噛み合わせの歯を削る

私は上の大臼歯にメタルボンドをいれていたのですが、20年経過すると、その噛み合わせの下顎第二大臼歯が削れてツルツルにすり減ってしまいました。

噛み合わせの歯は完全に知覚過敏になって、治療しようとしても、麻酔が効かなかったりで泣きました。

噛み合わせの歯はツルツルにすり減ってしまったので、ペラペラの詰め物を入れても、すぐに割れてしまいました。

詰め物だけでなく、自分の歯も、すぐに割れてしまったりしてとても頻繁に治療しなくてはならず、手間がかかりました。

どうしてこんな硬いものを入れてしまったのかと後悔しました。

すり減ってしまった歯は元にはもどりませんし、どうしようもありません。

治療してもスペースが少なく、そこに詰め物をいれても強度がたりなくなってすぐに割れてしまう。

治療をするたびに、麻酔は効かないので痛い。

だんだん、なにもなくても痛くなってきました。

慢性的に鈍痛があるのは辛いものです。

それが上顎第二大臼歯に入れたメタルボンドのせいだと気づいて、20年がすぎてやっと取り外しました

取り外して、ホッとしました。

被せ物は入れ歯のように自分でいつでも取り外しできるわけではないので、辛いところです。

その後はハイブリッドセラミックのクラウン(被せ物)を入れています。

カラダは老化するのにセラミックはすり減らない影響はどこに?

セラミックは審美性で、衛生も保ちやすく、割れないし、生態的合成も高い。

お値段が少々高いだけ。

多くの歯科医院でそんな認識だと思います。

本当にそうでしょうか?

人間のカラダは老化していきます。

背中も曲がったり、軟骨が減っていったりすると言われます。

歯も年々すり減っていきます。

そんなカラダに、すり減らない、滅多なことでは割れない凄い硬さのものが入ることは問題のないことでしょうか?  

例えば、上下のすべての歯をオールセラミックやジルコニアにすれば、噛み合わせがすり減ることもないし、問題のないことでしょうか?

歯がすり減らない、割れないのなら、どこに負担が伝わるでしょう?

歯の根っこや、歯茎や、顎骨や筋肉や全身や精神、心がその負担を肩代わりすることになると私は考えます。

安易にセラミックやジルコニアを選択することはできますが、その硬さは入れてみなくてはわかりません。

想像できますか?

硬いカチカチの噛み合わせで毎日暮らしていて平気でしょうか?

歯には弾力があるのです。

噛み合わせの歯が天然歯ならその弾力ですこし硬さは吸収されます。

もちろん噛み合わせの歯は削れてしまいますが。

全ての歯がセラミックやジルコニアであれば、硬いもの同士があたるので、本当に噛むのが硬い感覚になります。

セラミックやジルコニアの予後の追跡はどうなっているのか?

私が20代のころ、スポーツ選手や芸能人の間で、すべての歯をオールセラミックやジルコニアにすることが流行りました。

真っ白でとても美しいですし、理想的な噛み合わせを構築できます。

といっても、理想的といっても完璧ではもちろんなく、できたとして(できないと思っていますが)、その時のその人の身体や精神にしか合わせることはできません。

歯科医師や歯科技工士は真っ白な歯を入れたスポーツ選手や芸能人のカラダや精神はその後どうだったのか?を追跡しているでしょうか?

真っ白なセラミックをギラギラさせているかつてのスポーツ選手を見ていて、考えさせられることがあります。

カラダに支障がでないのか?

精神的に安定を保てるのか?

長年、上の前歯に6本のメタルボンドを入れていた患者さんがメタルボンドを外した時、「楽になった!」「アタリがキツくて辛かったからホッとした」というのを見たことがあります。

その人の下の前歯は無惨にすり減って痛々しい姿でした。

そんな姿をみるのは平気ですか?

セラミックやジルコニアは、長年経過してからしか結果がわかりません。

人のカラダや精神はその時のままでしょうか?

人のカラダはその時々の変化に合わせて少しずつ調整されていくものだと思いますが、セラミックやジルコニアは1ミクロンも削れてはいきません。  

歯科医師も歯科技工士も、そして患者さんも、美しい歯ができて、口腔衛生も保てるので、満足してしまっているのではないかと思います。

私もセラミックを作っていた頃は、自費の仕事で、技術を持っている自分に酔ってしまって、そういった全身や、精神を長い目でみるようなところに考えが至っていたなかったと思います。

患者さんが希望しての歯科医師からのオーダーで、専門として作っていたので、仕方ないとは言え、過去やってきた仕事に後悔はあります。

患者さんに十分な説明と選択肢を提供できていたのか?

私は現在はセラミックもジルコニアも作っていません。

分かっていて後悔する仕事をしたくないと思います。

セラミックやジルコニア以外の選択肢は?

そうなると、セラミックやジルコニア以外の選択肢はなにか?ということですが。

大臼歯にはゴールド、小臼歯にはハイブリッドセラミックが奥歯にはいいのではと思っています。

ハイブリッドセラミックも天然歯より耐摩耗性は高いので噛み合わせの歯を削ってしまう可能性は十分ありますが、耐衝撃性は低いので、最悪の場合割れてくれます。 

歯科医師も歯科技工士も患者さんも「割れる」と聞いて「良い」とは思えないでしょうけれど。

割れてくれることによって、歯の根っこや顎骨や全身や精神への影響は減らすことができます。

私は歯によってのカラダや精神への影響は計り知れないと思うからです。

カラダの不具合や精神的におくすりに頼らねば眠れないような状況がある場合も、歯の影響が無いか?を考えてみる必要があるも思っています。

直接的ではないため、なかなか精神との関係を疑われにくいのです。

けれども、私はあの硬さと自分の歯が削られて痛めつけられる辛さを体感して、「これは精神的に参る」と感じました。

金属アレルギーが問題になってから金属は避ける方向になっている昨今ですが、ゴールド(金合金)は耐摩耗性は天然歯に近くて、歯を削りませんし、ゴールド自体も削れていってくれるので優秀だとおもいます。

それでも、小臼歯だとゴールドが見えるのはちょっと…と考えるとおもいます。

白い歯で天然歯のように磨耗してくれて割れにくいものもあります。

現在は天然歯と近い耐摩耗性を持つTUMクラウンという樹脂素材がでてきました。

これは専用の機材が必要で、私は作ることができませんので、外注しています。

ただ、こうしたものを扱っている歯科医院はとても少ないので、『TUMクラウン』と検索して、扱っている歯科医院を検索して相談してみるといいと思います。

保険適応の縛りとジレンマ

こうしてハイブリッドやゴールドという選択肢をここに書いても、ハイブリッドセラミックも選択肢に入れていない歯科医院が多いです。

特に、ハイブリッドは選択肢にないところが多いです。

その理由は割れやすいからです。

セメントの接着がうまくいかずにはずれやすいということもよく言われます。

(私は長崎の名物のかんころ餅を食べるとかなりの確率で外れました)

現在保険適応になっているハイブリッドセラミックは歯科技工所に発注するCAD/CAMで製作されたものに限定されています。

手盛りしたものは保険適応になりません。

CAD/CAMは専用の機材が必要であり、製作料金がそれなりにかかります。

割れてしまうと再度料金がかかって歯科医院はマイナスになってしまいます。

うちの医院では自費のハイブリッドが小臼歯ではよくでます。

自費のハイブリッドセラミック(手盛り)としても、割れると再度料金がかかりますが、それほどの手間ではありません。

私は院内の歯科技工士なので、割れた場合はすぐに作り直しできます。

歯科医師にも歯科技工士にもストレスは少ないし、料金的なマイナスも少ないからできることです。

けれども、ほとんどの歯科医院には歯科技工士はいないので、外注することのストレスが多い割に、儲けにならないのでやりたがらないと思います。

歯科技工士の私なら何を入れるか?

ここまで色々書いてきました。

保険適応の縛りと、パラジウムの高騰、それに歯科医院の乱立も関係していると思いますが。

良い治療もして、経営もできる必要があるので、歯科医院も考えています。

色んなジレンマはあっての今の状況なのだと思います。

現時点で歯科技工士のギボンヌが奥歯に何を入れるか?をかんがえてみると、

上顎大臼歯ならハイブリッドセラミック(またはTUMクラウン)かゴールド。

それ以外ならハイブリッドにすると思います。 

ハイブリッドは最悪割れてくれるので、安心です。

オールセラミックやジルコニアは削れないし、割れないので、怖いのでとても入れたいとは思いません。

噛み合わせが深くなって噛み込み過ぎるとハイブリッドセラミックは対応できなくなるので(そうなるとオールセラミックもジルコニアも対応できません)、歯が削れていってしまわないように治療を選択していきたいところです。

削れた歯は元にもどせませんから。

おわりに

今回は歯科技工士としてと、患者としての経験を入れて、奥歯の被せ物の種類を比較とセラミックやジルコニアで後悔しないのか?についてまとめてみました。

おそらく、一般的な歯科医師、歯科技工士、また患者さんで、こうした考えを持っている人は少数派だと思います。

私はセラミックを学ぶ学校にも通って、セラミック専門の時代を経ているのにもかからず、自分が奥歯に20年入れたメタルボンド(セラミック)で苦しんで、セラミックが好きではなくなりました。

今はセラミックは作っていません。

ネット上では、セラミックやジルコニアは良いものとして紹介されがちです。

あまりにもそのリスクについて触れられていません。

これは意図的なのかというと、それもあると思いますが、多分本当に知らないのだと思います。

30代の歯科医師は20年後の患者さんをみていませんしね。

私も30代まではセラミックは好きでしたし、こんな結果をみるとは思っていませんでしたから。

こんな意見もあるということをネットの片隅にでも記しておけたらと思って書きました。

私がやってきた仕事を後悔だけで終わらせたくないからです。

どなたかのお役にたてると嬉しいです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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