【箱庭セラピー(療法)とは】何がわかる?旅する箱庭師ハルにインタビューしてみた②

箱庭セラピー

こんにちは。ギボンヌです。

今、日本で一番箱庭セラピーをしているであろう「旅する箱庭師ハルさん」のインタビュー①の続きです。

【箱庭セラピー(療法)とは】何がわかる?旅する箱庭師ハルにインタビューしてみた①はこちらです。↓

箱庭セラピー(療法)のグループセッション【旅する箱庭師ハル】

ギボンヌ
ギボンヌ

グループ箱庭は結構、現在進行形で摩擦があるから面白いですよね

ハル
ハル

グループ箱庭はとっつきやすいよね。

1人の箱庭セラピーって、世間で言われている箱庭療法のイメージが結構ついてるから。

「1人で暗く置く」みたいなね。

ギボンヌ
ギボンヌ

何か、精神異常を見分ける「心理分析〜」みたいなイメージがあった。

ハル
ハル

そうそう。

敷居がすごく高いイメージがあって、とっつきにくい人もいるみたいなんですよね。

僕もそれが嫌だからグループ箱庭やイベントをしたりしてるんだ。

グループ箱庭はゲーム感覚だったりして、とっつきやすいし。

そこから、「1人の箱庭ってどんなのだろう?」って興味を持って、受けてくださるかたも多い。

その逆もある。

ギボンヌ
ギボンヌ

自分を日常の実践の場で出すのは怖いけど、グループ箱庭の中だったら出せる、みたいなのはありますよね

ハル
ハル

いきなり社会とか実生活はハードルが高すぎるから、箱の限られた中のちっちゃな社会でやってみる。

その時に自分の気持ちがどう動くか?それを見て、怖いとか、不安でしょうがないとか、意外に大丈夫だったとか。

箱庭の中だったら死ぬ事は無いからね。

リハビリみたいに、安心してリトライできる。

箱庭でやってみたことをできそうだったら、実生活でチャレンジしてみたければやってみてもいいし。

ギボンヌ
ギボンヌ

箱庭セラピーって、結構露骨に自分が出るんだなぁっていうのが。

ハル
ハル

そう。

思ったより出るんですよ。

自分の中でネックになっている所とか。

ギボンヌ
ギボンヌ

癖とか?

ハル
ハル

癖も出る。

癖は無意識だったりするからね。

ギボンヌ
ギボンヌ

隠しきれないんだ。

ハル
ハル

そうそう。

だから怖いって思う人もいるわけ。 

何が出るか分かんないから、箱庭セラピーって。

箱庭セラピー(療法)と信頼関係【旅する箱庭師ハル】

ギボンヌ
ギボンヌ

初めて会う「ハルさん」というセラピストに対して、無意識に自分を隠そうとする人もいると思うんですよ。 

例えば、私がコーチングを受けるとしたら、大体嘘を言いますからね。

人には分かるわけないと思っているから。

だけど、箱庭セラピーの場合はどうですかね?

ハル
ハル

真偽はわからないけど、個人のセラピーの場合だと違和感としてまず引っかかってはくるよね、僕の中で。

たとえ上手に作っていたとしても、気持ちが入って置いているものだから。

ポジティブでも、ネガティブでも、思いが強いところって現れてくるし、感じるんだよね。

すごくきれいに作ってても何にも感じないところもあるし。  

ハル
ハル

何気なく置いてるだけのようなところでも、「なんかここ気になる」っていうところがあったり。

でも、それは僕の体感覚だから。

わからないから、その人に聞くんだけど。

そうやって聞いていくと、やっぱり、ぽろっと出てきたりはする。「実は〜」みたいなことがね。

でも、突っ込んでいくとはぐらかされることもある。

でも、それは悪いことじゃないし、今の関係性ではそこまでなんだなぁとか。

回を重ねて、深まる関係もあれば、次はないということもあるんだけどね。

僕はその一回一回を大切に出来ることをやるだけだから。

ギボンヌ
ギボンヌ

ハルさんは、「旅する箱庭師」として国内でいろんな地域に出かけて行っているから、それこそ一期一会だと思うんですけど。

全く初めての人とか、子供さんとかに箱庭セラピーをら受けてもらうときに、何か気をつけてることとか工夫してることってありますか?

ハル
ハル

その人が心地よく過ごせる90分であるといいな、というのは常におもっていて。

結局、僕にできることって、「その人が心地よく自分の世界を表現できる場を作る事」しかないんだよね。

例えば、僕がその人を導くとかさ、その人に激変するような何かを与えるとか、僕はそういう事はできないと思っているからね。 

言葉に語弊があるかもしれないけれど、結局のところ自分を奮い立たせたり、自分の背中を押したりするのは、自分自身だからさ。

それがしやすい環境を用意してあげることしかできないと思っているから。

そんな空間作りを意識してる。

だから僕が出すぎず、下がりすぎず、邪魔にならないようにしている。

ギボンヌ
ギボンヌ

存在を消してましたよね。

私がミニチュアを置いている時とか地蔵みたいに動かない感じで。

ハル
ハル

そうそう。笑

あんまりガサガサしないように、僕と言う存在をあんまり認識させすぎないようにしてる。

だって箱庭セラピーをやりに来てるんだから、僕に会いに来ているんじゃないんだし。

例えば、初めての箱庭セラピーなんて、めちゃくちゃ緊張してるだろうし。

僕自身が緊張しぃだから、なるべく自然にその空間ですごせるように、とはおもってる。

ギボンヌ
ギボンヌ

確かに、初めて箱庭セラピーを受けにきた時に、妙に明るく頑張った感じで接されると警戒してしまうかも。

ハル
ハル

そう言う意味では、いつも通りでいよう、というのはすごく意識してるよ。

過剰にもならず、無関心でもなく、僕は僕のスタンスでこの人とか関わろうっていうのはブレないようにしてる。

ご機嫌取りになってたら、嫌でしょ、そういう違和感って、、

ギボンヌ
ギボンヌ

感じるね。

気持ち悪い。

もう一回きてほしいんかなって思っちゃう。

私がお金にみえてるのかな?とか。

ハル
ハル

そういういらない雑念をいれないで、フラットでいたいよね。

僕はおべんちゃら言って褒めたりもしないし、思ったこというから、あなたも気を遣わないで思った通りやっていいよって。

それが言葉じゃなくて、温度や空気とかで伝わったらいいなって。

ギボンヌ
ギボンヌ

靴下脱いでいいよ、みたいね。

ハル
ハル

そうそう。

自分が1番リラックスできる形で箱庭にふれてもらいたいよね。

箱庭セラピー(療法)と箱庭とその人自身【旅する箱庭師ハル】

ギボンヌ
ギボンヌ

あと2つほど聞きたいんですけど。

箱庭セラピーでは、作った箱庭をみるとは思うんですけど、受けにきた人のことも結構みてたりします?

例えば、動き、声の出し方とか

ハル
ハル

見ますね。

入ってきたときの感じとか。

僕は見るというよりは、空気で感じたりするんだけど。

緊張感とか。

例えば、ニコ〜って笑ってても「硬いな〜」とか「緊張してるんだろうな〜」とか。

そういうときは、リラックスというか、平常のその人に限りなく近い状態でうけてほしいから。

お茶を一緒に飲んだり、少し喋ってみたり、砂に触る時間をふやしてみたりはする。

ハル
ハル

あとは、箱庭制作に至るまでの動きもみてる。

プロセスもすごい大事で。

置いたのだけでよかったら、写真でもいいんだけど、そうじゃないんだよね。

作る過程も含めて生モノだから。

ギボンヌ
ギボンヌ

「ミニチュアどっちにしよう〜?」って悩んでる様子もみてるんだ。

ハル
ハル

見てますね〜。

一挙手一投足じゃないけど、ホントいろんなところにでてるから。

迷いなくポンと置いたときと、2つ悩んで、結局どっちを置いたのか?

じゃあ、こっちはその人の箱庭の世界に入ることを許されて、もう一つは許されなかったのか?

そこに目に見えない部分の葛藤とか、取捨選択があるんだよね。

ハル
ハル

1人の箱庭セラピーだったら何をどれだけ置いても自由なんだから。

両方置くこともできるのに、手に取った二つのうちのどちらか一つを選んだとしたら、それには理由があるんだよね。

そういうところも聞いていくと、色んな気づきやきっかけに繋がったりするんだよね。

ギボンヌ
ギボンヌ

結構めちゃくちゃみてるんですね。

ハル
ハル

めちゃくちゃ見てます。

ギボンヌ
ギボンヌ

あんまり見られてる感じはしなかったです。

ハル
ハル

あんまり、ガッてみると、視線を感じてしまうから。

その人が背中を向けてるときにみたりして、邪魔にならないようにみてるよ。

90分、、まぁ、90分にかぎらないんだけど、顔を合わせてから帰るまで全部がセラピーみたいなものだと思っているので、いろんなところで見てます。

ギボンヌ
ギボンヌ

深いですね。簡単そうに見えるものほど。

ハル
ハル

深いのですよ。

ミニチュアを砂の上におくだけで、何がわかるの?って人もいるんだけど、一回やってみて欲しいな、と思うよね。

思ってるのとは違ったりするからね。

箱庭セラピー(療法)が世界に与えるもの【旅する箱庭師ハル】

ギボンヌ
ギボンヌ

最後の質問なんですけど。

これからも、日本全国飛び回っていかれると思うのですけど。

どんな人に受けにきてもらいたいとか、そういう人たちに、ひいてはハルさんがこの世に与えていきたいものとか、こういう風になりたいと思っていることはありますか?

ハル
ハル

僕自身が結構生きづらいというか、色々抑えて生きてきた人間なので、やっぱりみんなにのびのび生きて欲しいなって思う。 

気持ちよく過ごして欲しいなーって思う。

自分を過小評価してる人が多いんだけど。

「自分って思ってるよりいいよ!」「自分ってまんざらじゃないよ!」というのは伝えたいよね。

ハル
ハル

最近、色んな人の箱庭をみてきてすごく思うことは、「箱庭には希望がある」っていうこと。

みんなね、無意識にでも「希望」をおくんですよ。

悩みが多くて、上手くいかなかったりして、あーだこーだ色々いうんだけど。

そんな中でも、ちゃんと「希望」をおくんだよね。

僕はそれがパンドラの箱にみえていて。

ハル
ハル

パンドラの箱も、全部箱から出ていって、最後に残ったのは「希望」だったわけじゃない。  

それを、すごく連想してしまうんだよね。

無意識にでも、「希望」を置けるって言うことは「可能性」を信じてるって思うんだよ。

ギボンヌ
ギボンヌ

中の自分は信じてる、と。

ハル
ハル

そうそう。

本当は信じてるんだよね。

ホントのところでは、その自分で生きていけるってわかってるんだよね。

そこを引き上げたいんだよね。

「ちゃんとあるよ〜」っていうのをその人と一緒にみていくことが、すごく喜びなんだよね。

そういうことを、僕は箱庭セラピーで表現していきたいな〜とは思うんだ。

箱庭セラピーっていうのは、頭で考えても出てこない、自分でも気付いてないようなことを表現できていたりするからね。

箱庭は、自分が自分に教えてくれるんだよね。

僕はなにも触ってないから。

ギボンヌ
ギボンヌ

湧いてきた表現ですもんね。

ハル
ハル

「強い光がそこにあるぞ」

「自分の力を舐めるな」

「あなたには力があるよ」

ってね。自分の光がそこにあることをちゃんと見ることがきっかけになって、また進んでいける。

まさに今日のギボンヌちゃんの箱庭じゃないけどさ、「この世界で生きていける〜」って。

ギボンヌ
ギボンヌ

我ながら、今回の私の箱庭は「希望」にまみれてましたね〜

ハル
ハル

そういう「希望」をどの人もみんな、ちりばめてもってるから。

それをしっかり拾って。

みんなが輝ける世界になったらいいなって。

僕も含めね。

ギボンヌ
ギボンヌ

いいですね。

日本全国まわる花咲か爺さんみたい。

ハル
ハル

いいこというね。

僕もいろんな人の箱庭を見せてもらえて、その「希望」の光を見ることで、自分も色々感じたりするし、お互いに反応し合って輝きを増してゆくというか。

そんな旅を続けていきたいなと思います。

ギボンヌ
ギボンヌ

これからも旅する箱庭師ハルさんのキャラバンがたくさんの希望に花を咲かせて、日本や世界が明るい未来になってゆくことを期待しています。

ありがとうございました!

おわりに

今回は前編に引き続き「旅する箱庭師ハル」さんのインタビューをさせていただきました。

私が箱庭師ハルさんにインタビューしたいと思ったのは、私の方向と重なるからなんですよね。

私はみんなが「自分」に戻ったらいいなぁと思ってカラダ活動家として活動しているのです。

まさにハルさんの箱庭セラピーは「自分に戻る」ものだと思うのです。

今回のインタビューは、箱庭セラピーを受けてみたくて気になっている方や、箱庭セラピストになりたい方、箱庭セラピーを学んでいる方や、箱庭セラピストのかたにも興味深いインタビューになったと思います。

箱庭セラピーに興味を持たれたかたは、ぜひハルさんの箱庭キャラバンに出会ってください。

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最後までお読みくださりありがとうございました。

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