手のしびれ(小指側)と握力低下の本当の原因が知りたかった!日常生活から自分で治す方法

カラダ

こんにちは。ギボンヌです。

私はかつて、手のしびれ(右手小指側)と握力が入らなくなることがありました。

30代のことでした。

それを治すために、本気になって治療に努めたことがあります。

そして、現在の元気な状態に至ります。

歯科技工士という職業柄というのもあって、右手の握力が入らなくなったことについてはある意味恐怖を覚えました。

死活問題ですから。 

どうやって生きていけばいいのか?と震えたのを昨日のように覚えています。

「治らないのは絶対嫌だ!」

と思ったので本気のスイッチが入りました。

握力自体は割とすぐに戻りましたが、痺れがなかなか治らず、いつまた握力が入らなくなってもおかしくないと思ったのです。

それから10年ほどが過ぎ、この度ついに、この原因が明確になったので、書いてみようと思いました。

10年前の自分がこれを読んで理解できるか?はなんとも言えませんが、過去の自分のような人へのなにか手掛かりになればと思います。

※これは私の手の痺れや握力低下についてなので、全ての人に当てはまるわけではありません。脳梗塞からくるものもあり得るので冷静な判断で動いてください。

手の痺れ(小指側)と握力低下の本当の原因が知りたかった!日常生活から治す方法

これを書いている私は47歳です。

30代に入ってから、20代と違って体調を崩すことが増えていました。

34歳のときに歯科技工士の仕事をしていて、突然握力が入らなくなりました。

突然といっても、手の小指側の痺れが出ていたことには気づいていました。

その頃は仕事以外の学びもあり、過労気味でした。

当時は耳鳴りや一時的に難聴になることもありました。

冷え性も酷かったです。

そんな中、色々と原因を考えました。

スノーボードで転倒して肩を痛めたことからきているのか?

交通事故に遭ったことからきているのか?

若さに甘えて、カラダのことを無視して生きてきた私にとって、その時には考えても納得いくものは見つかりませんでした。

手のしびれ(小指側)と握力低下の本当の原因が知りたかった!治療ジプシー時代

握力が入らなくなった恐怖で、最初に飛び込んだのは「整形外科」でした。

整形外科、整骨院、カイロプラクティックなど整体、鍼灸院など本当に色々なところにいってみました。

整形外科の診察

整形外科では、肘まわり、手首まわり、首周りのレントゲンを撮りました。

そして、こう言われました。

「原因は分かりませんね。でも、レントゲンを見る限り、ストレートネックですね。下を向かないようにしてください。」

肘の辺りを押して、

「ここが痛いでしょう?」

と押したところが確かに痛かった。

そこに塗るようにと、巨大リップスティックのような塗り薬を処方されました。

そして、機械で首を吊るようにして背骨を引き伸ばすようなことをされました。

下を向くな、と言われても、、歯科技工士ですから不可能です。

その整形外科の先生のいうことに不審に感じたのでその後は行っていません。

街の整骨院での治療

整骨院の治療はほんとうに色々なところに通いました。

でも、原因を突き止めることはなかったです。

肩が凝ってるとか、背中が凝ってる、太ももの前が硬いとか、そういう全体的に気になるところをほぐすようなことを手技と機械?でやりました。

当時は安く通えたのでホイホイ行ってましたが、整骨院に対しての保険診療が厳しくなってきたタイミングがあり

「治療費が安くても保険稼ぎなだけで気休めなのは困るな」

と思っていたのもあって、いかなくなりました。

街のカイロプラクティックでの治療

カイロプラクティックでも原因がわかることはありませんでした。

あの、バチンバチンとやる器具での治療がイイという噂を聞いて行きましたが、原因もわかりませんでしたし、手の痺れもなくならずでした。

街の鍼灸院での治療

街の鍼灸院へもいくつか行きましたが、よくわかりませんでした。

鍼をしたらしい、くらいで、変化なしでした。

手の痺れ(小指側)と握力低下の本当の原因が知りたかった!本当に治療できる人

それまで治療院に通うようなことがなかったので、本当に沢山の治療院に行ってみました。

でも、原因に辿り着けそうな治療家には出会うことはありませんでした。

「うーん。なぜでしょう?」と流されて、次の予約を催促されるのでした。

「もうダメか」と思ったときから、手掛かりになる治療をうけらる治療家に出会うようになっていきました。

紹介してもらって行った鍼灸整骨院

知り合いの紹介で、評判の鍼灸整骨院に1時間半くらいかけて通いました。

実はここに通ってやっと手の痺れが治りました。

4回ほど通ったころだったと思います。

とても嬉しかったです。

しかしながら…そこは治療が恐ろしいのです。

頭にベルトを巻いて、弟子の人と息を合わせてバーンと引っ張るのですが、力を抜けと言われても恐怖。

怖がりじゃないほうですが、めちゃ怖い。

そして、鍼はめちゃくちゃ痛い。

痛がりじゃないのですけど、毎回とにかく痛くて、涙をポロポロ流しながら耐えました。

痛いけど効くらしいのです。

お陰で手の痺れが治りましたが、その原因はわかりませんでした。

恐怖と遠さで、手の痺れが治ってからは行っていません。

ロルフィングのセッション

手の痺れが治っても、原因はわかりませんでしたので、突き止めるためにまだまだ治療院を探してしました。

そして出会ったロルフィングに通いました。

10回で全身を整えていこうというものです。

ロルフィングは初めて動きについての学びがありました。

特に、立つことや歩くことでした。

かなり良い学びができて大満足でした。

足元や下半身に問題が多かったせいか、手のことはあまり深くは至ることができませんでした。

手の痺れや握力が落ちてしまった原因については、その時の私にはわかりませんでした。

けれども、私のカラダがすごく傾いていることや、お腹を突き出すように立っていることがわかりました。

けれども自分のカラダを学ぶ上で大きなレッスンになった経験でした。

私が受けたのは谷町九丁目のhinataのロルファーの加藤さんです。

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原因がわかったマニュアルメディスンによる治療

その後、ヒモトレに出会ってから、ヘソヒモタスキヒモパンを数ヶ月に渡って取り入れて、X脚巻き肩猫背などがかなり改善されてきました。

ヒモトレは本で出会いましたが、講座として出会ったのはショヒモトレでした。

書法家の武田双鳳先生京都のつじ鍼灸院の辻敦志先生がされている書道の講座でした。

そこで出会った、辻先生にカラダを診てもらったらどうだろう?と思って通ってみることにしました。

辻先生のTwitterです。

x.com

そのあたりで、私は自分の手の痺れと握力低下は「胸郭出口症候群」ではないか?と思っていました。

というのは自分がすごく巻き肩になっていたことに、ロルフィングやヒモトレで改善されたことで気づいたのです。

といっても、そうだったとして、原因は分からなかったのですが。

手の痺れや握力低下についてはすでに改善されていたので、つじ鍼灸院では主訴にすることもできず、全体を診て、必要な治療をその都度受けるという感じでした。

私のカラダは、辻先生がされるマニュアルメディスンという治療での徒手検査やオステオパシーよると、手の具合については優先順位的になかなか上がってきませんでした。

それより、足周りや、背骨など大元に問題が多く、なかなか枝葉に辿り着きませんでした。

3年以上通って、やっとかなりカラダが整ってきたところで、肩の違和感が際立ってきました。

それで肩について相談したところ、ちょうど優先順位に上がってきた感じでした。

確かに、右手側には治療が必要なところがありました。

そして、手の使い方を学ぶことになりました。

その後、同じマニュアルメディスンの治療をされる神戸のだるま堂の中西眞先生にも診ていただき、再び辻先生に診てもらい、4回目に肩の違和感もほとんどなくなりました。

お2人の治療を受けなければ、自分で治すことはできなかったと思います。

だるま堂 中西眞先生のHP

だるま堂
理学療法士有資格者です。筋骨格系の構造的特徴、筋反射などの神経学的所見(自律神経系を含む)を、お一人ずつ丁寧に読み取り、施術します。リハビリ専門職としての経験を生かし、「自ら整う体」のもとで皆さまが人生を全うできるよう、お手伝いします。【J...

マニュアルメディスンというカラダの診断をされるお2人の治療はこれまでになく明確なものでした。

症状に至る原因になるカラダの箇所は明確にわかります。

そして、「本当の原因」にあたる自分のカラダの使い方もかなりわかりました。

カラダを痛めてしまった本当の原因私の日常のカラダの使い方、手の使い方にありました。

簡単に言うとカラダの構造なりに動くのではなく、動きにくいカタチ力づく動くということが癖になっていたのでした。

ですから、ほとんど肩の違和感がなくなったのにもかかわらず、自分のカラダの使い方によってはまたその肩の違和感をうっすらと感じる日々でした。

あと少し、どうしたらいいのか、自分のカラダで理解できていないところがありました。

手の痺れ(小指側)と握力低下の本当の原因が知りたかった!カラダを学ぶ講座

その頃になるとカラダを学ぶのには治療院に通うだけではなくなっていました。

ヒモトレでは多くのことをカラダで学ぶことができました。

他には武術に関する講座でした。

本当の原因解明に役に立ったときめき和稽古

京都のつじ鍼灸院の辻先生の治療とご指導で学んでいましたが、カラダのことを理解するのはなかなか難しい私でした。

治療してスッキリしたのに関わらず、右手の肩に違和感が戻ってきてしまう。

分かっている人は、分からない人が「何が分からないか」が分からない。

分からない人は、分かっている人に「どう聞いたらいいのか」が分からない。

そういうことがあります。

カラダのことを専門にしている優れた人の理解に、私の理解がなかなか追いつかないのは仕方のないことでした。

丁寧にご指導してくださっても、なかなかカラダの理解に進まない私は、何かを自分で分からなくてはいけないと思っていました。

あと一歩、というところがどうにもわからないのです。

日常生活をしているのは私なので、いくら辻先生が的確にカラダを診れたとして的確に指導してくださったとしても、私にしかわからないところが日常だからです。

いろんなカラダの講座に行ってみたりしました。

西園美彌の魔女トレも素晴らしいし、JIDAIさんのワークショップもすごい。

カラダの学びにいくと、カラダ全体としては学びの中でどんどん楽になっていきました。

これらの学びもジワジワと理解に至るために必要なものだったと思います。

そんな中、守伸二郎先生の「ときめき和稽古」に参加しました。

守先生は韓氏意拳の指導者で、呉服屋さんで、茶道の先生でもあります。

ときめき和稽古はカメカメ企画さんで開催されています。

Honu-Tortuga -おいしい講習会をお届けします-
Honu-Tortugaは大阪で武術や身体技法に関するおいしい講習会をお届けします。

休憩時間中に、守先生に個人的なカラダの使い方の質問をしてみました。

それが、自分のなかでカラダを通して繋がることになりました。

手の痺れや握力低下についての原因が、まさかそこで繋がるとは思っていませんでした。

手の痺れ(小指側)と握力低下の本当の原因が知りたかった!日常生活が大事

その時の守先生のときめき和稽古では、ちょうどカラダの構造にそった動きについて学び、体感していました。

特に、についてを学ぶ機会が多くありました。

カラダの構造なりに日常生活を送っていると、その動きは全身運動になり、部分へのダメージは少なくなります。

構造にそった動きをしていると、受ける反発はに伝わります。

けれども、構造にそった動きをしていないと、受ける反発は関節など、「部分」にくるのです。

部分を痛めてしまう、ということになります。

私であれば、です。

それに付随してでた症状が、手の痺れや、握力低下だったのだと思いました。

私は仕事をする時に、かなり重いエンジン(削る機械…一般ではリューターというらしい)を握ります。

技工用のものは、馬力が必要です。

私は20代のころからドイツ製のかなり重くてグリップの太いものを使っていました。

重さに加えて、さらに石膏など硬いものを削る時には削る抵抗を受けるのです。

重いし、抵抗をうけるので、非力な自分は肩を入れて頑張っていたのです。

巻き肩こそ、なくなってきていたので無自覚でしたが、辻先生のところで肩の治療を受けた後に気づいたのは、仕事中に肩を入れがちだったということでした。

実は肩の治療を受ける前にはすでに仕事中に構造なりにどうしたらできるかを自分なりに研究していたのですが、至ることが出来ないままになっていました。

それは手首の構造しか見ていなかったからでした。

それについて守先生にどうすれば、構造なりにできるかを質問してみたのです。

手の痺れ(小指側)と握力低下の本当の原因の根深さ

守先生に質問すると、私の動きを見てもらえました。

それで指摘されたのは「鉛筆の持ち方」であるということでした。

守先生がいうには、それを「筆の持ち方」にしていくと良いということだったのです。

辻先生から構造なりの動きをしたほうが部分に負担が少なくなることは学んでいましたし、トライしていましたが、「筆の持ち方」という表現は私にとって大きなヒントになりました。

鉛筆の持ち方と筆の持ち方

鉛筆の持ち方と筆の持ち方で仕事のエンジンを握ってみました。

私はエンジンを握る時には鉛筆の持ち方でしか仕事をしてこなかったのだと気付きました。(ワックスワークは筆の持ち方でした)

それはカラダがの構造なりになっていないため、力が伝わりにくい動き方になっているということでした。 

鉛筆のように持って、支点を手首近くにすると手首は歪んでしまいます。

 

それで削ると肩にくるので、耐えようとして肩が入ってしまうのです。

筆のように握るをやってみます。

守先生は「手の内(手のひら)を埋めると抜けてしまう」というようなこと(表現は違うかもしれません)をおっしゃっていたので、筆のように握るという表現自体が違うように思います。

 

指の腹でべったりというよりは、指先に近いところで支えるという感じ。

筆とは違って重く、ぶら下げるようにはできないため、ある程度乗せるのですが、手のひらをべったりつけないようにふわっとエンジンが乗る感じです。

筆を持つのはあまり握りしめないと思います。

指先で持って、手首が力んで固めてしまわないようにします。

これには肘(正確には肘より少し先の位置)の置き場を工夫したりする必要がありましたが、支点に近いところに持っていくと案外安定することがわかりました。

それで重いエンジンを握って操作できるのか?

削る反発に耐える力を使わずに削れるのか?

やってみると、これまでのように力を入れなくても(むしろ削る手応えが無く)石膏やレジンを同じように削ることが出来ました。

すでに野口三千三先生の本から学んで、重力で削るようにもしていましたが、さらに楽に削ることができるようになりました。

構造なりにカラダを使うことを忘れた私は、「力を使う」ということが「手応えが大きいこと」だと勘違いしていたのです。

しっかりと伝わるように「力を使う」ことをすると案外、手応えはないのでした。

そして、筆のようにエンジンを持つためには小手先だけの動きではなく、肩からも変わっていました。

背中の肩甲骨あたりが動いていることも感じました。

なぜなら筆は高い位置からぶら下げるように持って書くからです。

肩を入れて固めてしまうと筆で書くことはできないのでしょう。

筆は鉛筆のように手首の付け根を机について固めたりはしないのです。

構造なりに動くために役に立つヒモトレ

「鉛筆の持ち方」「筆の持ち方」に変える。

というのは言葉で書くと簡単なようですが、頭で分かっても、カラダで出来なかったりします。

癖というのは根深いものです。

そこで、役立つヒモトレがありました。

ヒモトレのキラキラ星です。

これを慣れるまでは合間にちょいちょいいれます。

ヒモトレのキラキラ星は、丸紐を両手首にかけて、手をヒラヒラと回旋させる運動なのです。(※動画が見つからず、的確にご紹介できずで申し訳ありません)

仕事しながらいちいちヒモをかけることができない時は、ヒモなしでエアでヒモトレのキラキラ星をします。

それをやると、キツイ癖に上書きすることができてきました。

子供たちの鉛筆の筆圧が弱くなる

守先生のお話では、鉛筆の持ち方は少し問題があるようでした。

最近子供たちの筆圧が弱くなっていることや、雑巾絞りや、瓶の蓋をあけるなどの、捻るうごきが弱くなっているのだそうです。

そういえば、子供さんの鉛筆の持ち方について「そんなに細かいことを言わなくても…」と思っていい加減にみていました。

最近は握りしめるような鉛筆の持ち方をする子供さんをよく見たりしていました。

実は、握りしめるほうが「力を使えない」ということを私も分かっていなかったのです。

思い込みというのはとても大きく、細かくあり、私たちのカラダやココロを不自由にさせていたのではないかと感じる体験でした。

おわりに

今回は、手のしびれ(小指側)握力低下の本当の原因が明確になったことと、治療家に頼るだけでなく、日常生活から自分の動き方を見直すことで治す方法についてまとめました。

手の痺れも握力低下も、症状としては治療やヒモトレを活用することで改善してはいました。

それでも、肩の不具合は残っていましたし、原因が自分の中で明確になっていないと、モヤモヤして気持ち悪いということはありました。

それが、10年以上かかりましたが、やっとわかってスッキリしたのです。

完全にカラダの使い方を間違えていたこと。

「力を使う」ということへの思い込みが大きかったことでした。 

無自覚に「手応え」を求めていました。

仕事はしんどいもの、疲れるものだと思っていたとも思います。

もっと楽に仕事ができたのに、どんどん疲れるカラダの使い方をして、「疲れた」ことで「手応え」を得て「頑張った」「やった」気になっていたのでした。

プロというのはどんな仕事においても、その技術が「継続可能」であることが一つの条件であると思います。

それなのに、私は「継続可能」ではないカラダの使い方をしていたのです。

同じ仕事をしても、疲れるよりは、楽なほうがいいのです。

仕事以外の好きなことも楽しめるように、カラダに負担をかけないような仕事のカラダ使いをしていきたいと思いました。

長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。

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