こんにちは。ギボンヌです。
柔軟剤って使ってますか?
私はかつて柔軟剤を使っていました。
現在は柔軟剤は使っていません。
洗剤だけですが、柔軟剤を使っていた時よりタオルが柔らかくなって水分の吸い込みも良いので、必要がなくなりました。
柔軟剤をやめてみて気づいたのは、かつて柔軟剤を使っていた時の衣類やタオルやシーツなどがすごく臭って鼻につくんですよね。
やめてから全部洗い直したんですが、たまに忘れていた頃に出てきて「うわっ」となることがありました。
私が使っていた柔軟剤は洗い直すとニオイが取れました。
ですが、最近のものはどうやら簡単に取れないようなのです。
それは、「マイクロカプセル」というものが入っているらしいのです。
と言っても目には見えません。
今回はどうしても強烈にきつい柔軟剤のニオイを取りたい私がニオイのもとであるマイクロカプセルを取る方法を試してみたことについてまとめました。
きつい柔軟剤の臭いを取りたい理由
柔軟剤を使ってもいない私が、なぜこの強烈にきつい柔軟剤の臭いを取りたいと思ったか?
私にはヘビーローテーションしているお気に入りのリュックがあります。
それはそれなりのお値段なので、中古をメルカリで格安で状態の良いものを見つけて2つ目を買いました。
販売主さんも良い対応の方で、届いたときにはビニールに入ったリュックを確認したときに状態の良さに小躍りしました。
このミステリーランチのアーバンアサルトはめちゃくちゃいいのです。
カラダを整えている私にとっては最高のリュックなのです。
色違いでシックな黒が欲しかったので嬉しい!やったー!
ビニールを開けるまでは、、、です。
ビニールを開けた瞬間…「アッ!これはアカンやつだ!」と思いました。
すごい強烈オリエンタルな香りが鼻を突きます。
臭いを数値的に例えるなら…250%くらい…。
そういえば販売主さんは「確認したところ汚れがあるので洗濯に出しますので少しお時間をいただきます」と言っていました。
もしかすると、販売主さんもこのニオイに困っていたのか?
またはわざわざ洗濯して柔軟剤漬けにしてくれたのか…はわかりません。
でも、お気に入りのリュックです。
「どうしても柔軟剤の臭いを取りたい!」
私はこの強烈にきつい柔軟剤の臭いを取るために動き出しました。
きつい柔軟剤の臭いを取りたい!マイクロカプセルを知るまで
まずこの強烈にきつい柔軟剤の臭いを取るために、やったことがあります。
それはマイクロカプセルという化学的に作られたものと対峙しなくてはいけないと気づく前のこと。
数値的には250%からスタートしました。
それほどに強烈にきつい柔軟剤の臭いだったのです。
石鹸とタワシで洗う
1番にやることは、やっぱり石鹸とタワシで洗うことですね。
石鹸ってすごいですよ。
大概の汚れを落としてくれます。
意気揚々と石鹸でこすりたおしました。
(実はこれを2回やってます…)
1回目 250→240
2回目 240→230
微かに臭いが取れてる気がするので2回もやってしまいました。
でも、乾くと再びぶり返して強烈なオリエンタル香を放ちます。
部屋に吊るすか?クローゼットか?
ビニール袋に入れて一旦クローゼットにしまいました。
重曹に浸ける
臭いといったら、やっぱり重曹なんじゃない?と思いますよね。
重曹、やりました!
ぬるま湯に浸けて押し洗いして、それからネットに入れて洗濯機に。
これはね、かなり取れてない感じでした。残念…!!
230→225
重曹はニオイには絶対的にイケると思ったのに、ダメなのか?
クエン酸で洗う
柔軟剤の臭いを取るために検索したら、割と上位に上がってきたサイトがありました。
ブログ「風の谷」さんです。
クエン酸、セスキ炭酸ソーダ、炭酸塩。
おぉ。これはいいかも!とやってみることにしました。
クエン酸に浸す。(60度くらいのお湯)
押し洗いを丁寧にやる。
一晩浸ける。
セスキ炭酸ソーダであらう。
クエン酸はかなりいい感触でした。
クエン酸水にかなり臭いが解け出しているのがわかりました。
解け出して上がってくる臭いが結構ヤバイので、換気をしておきましょう。
重曹は全然な感じだったけど、クエン酸は感触がいい。
これはもしかすると…
アルカリより酸のほうが柔軟剤が取れるんじゃない?
と思い始める。
ラスト2とか言ってるけど、ここからがヤバイということにこの時まだ気づいていない。
全然甘いよね。6割も取れてないよ。
ブログに書いていた竹酢液も少しいれてみました。
これはお勧めしません。
あまり強烈な柔軟剤臭のまえでは全く意味がないです。
ちなみにクエン酸に浸けるのは感触が良かったのでこれも水換えを駆使したりして3度試しました。
1回目 225→200(すごい!とれた!)
2回目 200→180(まだまだ滲みでる)
3回目 180→160(まだちょっと滲みでる)
まだオリエンタル臭です。
それでも、顔を近づけられるようになったのは大きな進歩である。
きつい柔軟剤の臭いを取りたい!マイクロカプセルとはなにか?
柔軟剤についてツイートしまくってる私に同じように柔軟剤と対峙している友人から声がかかり、作戦会議をしていました。
灰いれたら臭いがとれるという話を聞いた!というと、友人が試して「ダメだった」と。
自然のパワーでは太刀打ちできそうにない。
「これはマイクロカプセルではないか?」
それなら化学的に考えて対応しなくては無理ではないか?
その後友人からある作戦を教えてもらったのだけど、とれず。
酸性はかなり良い結果が出たけど、アルカリは全くダメだったと話したり。
マイクロカプセルとはなんでしょうね。
見えないのですもの。
奇しくも当時世の中は見えないコロナウィルスで騒ぎになっていました。
マイクロカプセルという見えないものをどうやって取るのか?
マイクロカプセルというものを調べる必要がありました。
マイクロカプセルとはなにか?
マイクロカプセルについて調べていると見つけたブログがありました。
せんたく工房「無有(むう)」さんです。
この問題から逃げずに立ち向かう洗濯のプロが我が兵庫県におられました!
すごい。本気を感じます。
せんたく工房「無有」さんによるとこうです。
これらの柔軟剤は、マイクロカプセルにナノレベルの極小サイズの香料が入れられています。このマイクロカプセルにはイソシアネートなどの物質が使われています。これらは、木工用ボンドや瞬間接着剤などに使用される接着剤で、主に物と物をつなぐ為に使われる物質です。 イソシアネートなどで作られたマイクロカプセル自体が接着剤になっていて、衣類に強力に付着します。これは、香り付きの瞬間接着剤の液にセーターを浸したようなそんな状態です。
引用:せんたく工房「無有」
ひぇーーー。。そうなんだ。
アソシアネート…だからなかなか取れないんだ。
その上こうです。
ナノレベルの微小な分子の香料は、呼吸器から入って容易に血液に溜まり、血液中に溜まった化学物質が許容量を超えると、化学物質過敏症を発症してしまうそうです。日常的に使っている柔軟剤の臭いを嗅ぐと、急に苦しくなったり、グッタリしてしまい、その柔軟剤を使って洗った衣類に対し、全く近寄れなくなり、身体に異常を来す場合もあるということです。
引用:せんたく工房「無有」
臭いだけでグッタリきてるんじゃないのか。
その見えないくらいのナノレベルの成分がカラダに入り込んでいたからだったんですね。
ということは臭いが麻痺していないだけでも私は良かったなぁ。
ニオイに麻痺している方は気をつけてくださいね。
きつい柔軟剤の臭いを取りたい!マイクロカプセルを取る方法は?
そのマイクロカプセルの取り方をせんたく工房「無有」さんでは紹介してくれていました。
なんと、ありがたい。神!!
しかしながら、私のはリュックという複雑構造なので簡単にはいきそうにありません。
自己責任でやってみましょう!
やり方は2つあります。
一つはウール、シルク以外の素材向けの方法
こちらは酸素系漂白剤を使います。
もう一つはウール、シルクにも可能な方法
こちらはエタノールを使います。
私は酸素系漂白剤を使いたくないと思っていたので、まずはエタノールを使って試すことにしました。
きつい柔軟剤の臭いを取りたい!マイクロカプセルを取る方法を試してみた①
最初に試したのはウール、シルクにも可能な方法です。
こちらはエタノールを使います。
エタノールはコロナウィルスの流行のおかげで品切れでしたが、違う件で使いたくて近所でアルコールが大量に並んでいるのを見つけて偶然に購入していました。
ちなみに一度にアルコールの瓶の半量を使いました。
火気厳禁です。
エタノールを吸い込まないように換気も大切。
自己責任ですから本当に気をつけてやりましょう。
ちなみに私はリュックの中に仕込んでいる背面のスポンジがかなりの臭いを持っていると思っていたので、まずそのスポンジ単体で試してみることにしました。
ビニール袋に背面のスポンジをいれて、全体にエタノールを染み込ませるようにスプレーします。
ビニール袋を密封してなるべく空気を抜いて小さくして1時間ほど置きます。
それからアイロンのスチームを満遍なく噴射します。
雑巾にする予定のいらないバスタオルを当て布に使いました。
なにしろこの当て布に臭いを移し取る感じなのです。
そこで私は再びクエン酸のお湯に浸けました。
結構お湯に染み出ます。
それから洗濯機で洗います。
ここでは湯を大鍋に沸かして、洗濯槽に水をはってから、60度未満になるように湯を入れて調節しました。
お湯や熱が効果的なことは感じていたのです。
これで、背面スポンジの柔軟剤の臭いが劇的取れました!
160→70
これはすごい!
ということで、本体のリュックもやってみることにしました。
160→70
ようやく100を切った感じです。
この辺りで臭いがオリエンタルじゃなくなってきました。
これを「ケミカル臭」というのでしょうか?
きつい柔軟剤の臭いを取りたい!マイクロカプセルを取る方法を試してみた②
リュックは化繊なので酸素系漂白剤の洗い方でもできるのですが、使いたくないなと思って後回しになりました。
でも、この際なので使わなくなって処分せずに置いておいた酸素系漂白剤を使って実験としてやってみることにしました。
ウールやシルク以外には酸素系漂白剤でとる方法があります。
エタノールでの柔軟剤を取る方法のときにリュックの背板と背面スポンジを外して解体していたので、さらにしっかりと除去できると思います。
これは酸素系漂白剤を60℃くらいのお湯に溶いてリュックと背面スポンジを浸けます。
ゴム手袋をして念入りに押し洗いをして、1時間ほど浸けます。
それから洗濯機に60℃以下のお湯をはって、ネットにいれて洗濯します。
私は洗濯洗剤は「バイス」を使っています。
柔軟剤をやめたら、洗剤のニオイも鼻につくようになって、以前使っていたものが使えなくなったのです。
この酸素系漂白剤の方法も結構臭いが取れました。
天日干しすることが良いと書いていることがあります。
個人的にはそんなに良さは感じませんでした。
物理的にマイクロカプセルを剥がし取れるものが必要だと感じました。
酸素系漂白剤の方はではかなりとれて
70→30
あともう少し。。
そのあと、もうエタノールの方法を2回試しました。
1回目 30→15
2回目 15→10
エタノールは狙い撃ちできる感じがします。
ここまで来ると洗い上がりの臭いは殆どしなくなりました。(乾くとぶり返してきますが)
最後にもう一度、酸素系漂白剤の方法を2回試しました。
1回目 10→5
2回目 5→3
というところまできました。
かなり、マイクロカプセルが取れてきた感じがします。
ここまで落ちると、使用できるレベルだと思います。
とはいえ、完全には取ることはできませんでした。
残っているのは「ケミカル臭」というやつかもしれませんね。
臭いを説明するのは難しいですが。
「なにかの香り」ではないのです。
最初の「オリエンタルな香り」はもうありません。
それではなく、科学的な香りを削っていったベースのような感じなのです。
これが取れ切れないのは、もしかするとリュックのような複雑な構造であることと化繊素材であることがネックなのかもしれません。
石油系の素材にはくっついてしまうと取れにくいというのはあると思うので。
ですから、柔軟剤などの人工的な香りで体調を崩してしまうような方は、柔軟剤の香りを取ろうとせずに、処分したほうがいいと思います。
柔軟剤などの化学的な香りで体調を害している方は、この「ケミカル臭」ですら耐えがたいだろうと思いますから。
きつい柔軟剤のマイクロカプセルを取る方法を試してみてのリスク
お気に入りのリュックが使えるためなら、、と背板と背面スポンジを抜き取って(可撤式です)ガンガンと洗っては干し、洗っては干しと繰り返してきました。
せんたく工房「無有」さんも仰ってるとおり、「自己責任」なんです。
それは「リスク」がある作業だからです。
私はあのアイロンのスチームが心配だったんです。
それは化繊だったから。
実は背面スポンジはアイロンで変形してしまっていたのです。
背面スポンジは外からはみえないからいいですけどね。
柔軟剤の臭いはかなり0に近づけることができたのですが、最後に一つ問題が起こりました。
リュックか縮んだのか?背板が入らないのです。
予想していないわけではなかったのですが、これには参りました。
グイグイやっても入らない。
仕方なくもう一度水につけることにしました。
濡れると生地が伸びてくれることを期待したのです。
どうにか伸びた隙に背板を押し込むことができました。
洗濯するモノの素材によってもリスクは変わります。
大切なモノだから柔軟剤を取りたいと思うわけですが、リスクは覚悟しておきましょう。
おわりに
今回は思いがけず柔軟剤のにおいを取ることに取り組んだギボンヌです。
やってみた感想としては…
「大変だった!!」
です。
柔軟剤にマイクロカプセルを仕込んだメーカーもこのマイクロカプセルおよび臭いを取り去ることはできないといいます。
そして、柔軟剤のマイクロカプセルの除去はクリーニングのプロでさえ、周りから止められるほど厄介なものだったのです。
そうですよね、「できる」とは言い難い。
でもプロとしては「できない」とは言いたくない。
せんたく工房「無有」さんのプロとしての心意気に脱帽します。
そして、感謝します。
お気に入りのリュックが使えるところまで来れました。
でも、ずっと洗ってたらあの臭いか鼻についてしまって、残り3%でも嫌な感じになっているのでもう何度かやってみるかもしれませんが。
このブログは兵庫県のせんたく工房「無有(むう)」さんへの感謝として書かせていただきました。
ありがとうございます。
そして、最後までお読みくださりありがとうございます。
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