私は2023年の2月に両手に大火傷を負ってしまいました。
私は歯科技工士の仕事もしているので、両手は結構大変でした。
その上、火傷の深度も割と深い。
さすがのポジティブな私も一瞬落ち込みました。
それで、今その火傷が「完治」といえるところまできたので、これまでの記録をまとめることにしました。
ちなみに治療方法は「湿潤療法」です。
この「湿潤療法」は昔ながらの火傷やキズの治療とは違います。
「湿潤療法」は普通の治療だと植皮になってしまうような症例でも、結構綺麗に治ったりします。
実際私も植皮レベルだったようですが、ほぼほぼ、元通りに治ることができました。
実は、この「湿潤療法」は最近は知られていて、一部では常識となっているのですが、医学会で認められていないために、多くの病院ではいまだに昔の治療を続けています。
「湿潤療法」を選びたいと思っていても、病院、クリニックによっては昔の治療法だったりします。
ひどい火傷で湿潤療法を採用する場合に、やはり湿潤療法を前向きに取り入れている医療機関を選ぶことが大切です。
今回は湿潤療法を前向きに取り入れている医療機関、クリニックの選び方についてまとめました。
手のひどい火傷を痕が残らない方法で治した実録!治療法について【画像あり】
まずは、どんな火傷がどんなふうに治ったかを見て頂きますね。
火傷でこの情報に辿り着いた人は待ったなしだと思いますから。
受傷した当初はかなり見た目にひどいので、Twitterから貼らせて頂きます。
両手を火傷しましたが、右手の方が酷いので、右手をご覧いただきます。
治療がほぼ完了したことを報告にクリニックに行った時にパソコン画面を撮らせていただいたもの
手のひどい火傷を痕が残らない方法で治した実録!治療法について
湿潤療法を採用する場合に大切な初動の処置が2つあります。
①水で洗う
②消毒をしない(薬をつけない)
③乾かさない
です。
これがとても大事です。なので、治療法がまだよくわからなくても、ひとまずこれに注意してください。
湿潤療法の実際の日々の治療の進め方についてはこちらの記事をご覧ください。
湿潤療法の医療機関を選ぶ必要性について
あまりにひどい火傷だと、近くの病院にいち早く駆け込まなくてはいけないと思うと思います。
全身に広範囲に火傷を負った場合は、身体的なことがあるので、まずは生きることを優先にするためにも、救急ということになるので、医療機関を選ぶ余地はないでしょう。
でも、私のような火傷の深度は酷いけどかなり局所的だったので、命にかかわるものではないので、初動さえ処置を間違えなければ受診を慌てることはありません。
なるべく近くの湿潤療法の医療機関を探して受診しましょう。
最初から湿潤療法で治療する場合と、昔の治療をしてから湿潤療法に切り替える場合では、治りぐあいも(綺麗に治るかどうか?)治療期間にも大きな差が出るからです。
火傷を湿潤療法で治療する期間についてはこちらの記事をご覧ください。
夏井先生のサイトでは「最初は昔の治療をしていて、途中から湿潤療法に切り替えた」という患者さんがたくさんみられます。
消毒や吹きかけるくすりがかなり痛いようですね。
それにくらべると、湿潤療法はワセリンで湿潤するだけですから、痛みもすくないのです。
※「湿潤療法は痛みがない」と言われますが、私の火傷の場合は湿潤を保っていてもガタガタ震えるくらいの痛みがあり悶絶していたので、「痛みがない」とは言えません。
湿潤療法の医療機関の調べ方について
私は事前に湿潤療法の夏井睦先生の書籍「キズ・ヤケドは消毒してはいけない〜治療の新常識『湿潤療法のすべて』」を読んで予備知識はありました。
でも両手の火傷が酷かったのと、火傷の湿潤療法の治療の経験値がなかったので、プロに頼ることにしました。
ゴールが見えない時に、ガイドがいることはとても心強いのです。
「治る」と分かっている人をアドバイザーにしましょう。
昔ながらの治療でも「治った」と信じたい医者はいるでしょうけれど。
ケロイドになって引き攣ったり、植皮でつぎはぎで美しくなく、機能も低下したりしているものを「治った」と言ってしまえるとしたら、よきアドバイザーではありません。
マスターベーションの相手をする暇は私たち患者にはありません。
自分で選びましょう。
湿潤療法を広げてくださる夏井睦先生のサイトがこちらにあります。
ここではいろんな症例を見ることができます。
そして、湿潤療法を採用している医療機関はこちらから調べることができます。
全国の地域ごとに調べることができます。
その医療機関のサイトを開いて選んでみましょう。
私はこのなかで大阪にあるこおりたひろ整形形成外科クリニックにいくことにしました。
サイトをみて、エネルギーが良かったからです。(これ大事です)
実際行ってみて、めちゃくちゃ良かったです。
穏やかで、親切で、ゆったりしていて。
しっかりと診ていただけますし、質問もじっくりさせてもらえます。
スタッフのみなさんもとても親切で丁寧に対応してくださいました。
そして、私は111日の治療期間を郡田先生のガイドとアドバイスのおかげで乗り越えて、無事完治することができました。
郡田先生の火傷の経過ごとのアドバイスなどはこちらの記事でご覧ください。
おわりに
湿潤療法に取り組む上で、専門家に診てもらっているということは実はとても説得力があります。
湿潤療法で両手の大火傷の治療をしていると、湿潤療法を知らない、昔ながらのヤケド治療しか知らない、家族や周りの人が色々言ってくることがあります。
「専門の先生に診てもらっている」と言うだけで、それ以上いわれなくなります。
治療に取り組むだけでも頑張っているのですから、わからない人に説明するほどのエネルギーは使いたくないものです。
私はまわりの心無い言葉もうけたりしたので、湿潤療法が早くスタンダードになればと思って発信しています。
「綺麗に治った。」
それが私にとって紛れもない事実だからです。
最後までお読みくださりありがとうございます。
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